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あのギリアムの新作『ローズ・イン・タイドランド』。全編に渡ってヒロイン?ジェライザ・ローズ(ローズ役のジョデル・フェルランドは驚異的な魅力を振りまいています!)の独白で進み、スクリーンには彼女の頭の中と現実?が交差するように映し出されていきます。そこにはギリアム特有の映像やキャラクターが所狭しと踊っていますが、どうなんでしょ(苦笑)。それなりに楽しめますが、ストーリーはあまりに散漫です。で、ラストシーンです。ここだけが異常に現実味があります。つまり、彼女はその事故で両親を亡くした孤児と捉えることも出来るワケで、それまでの話は全て妄想、空想の類なのかもしれません。まぁ、今作は子供とか少女とかの頭の中にチラチラと浮かぶ狂気をダラダラと映像化したような作品です。ハッキリ言って完成度は低いですね。観るのはギリアム好きな方だけでいいんじゃないでしょうか。主演のジョデル・フェルランドがカナダの子役だそうですが、個人的にはダコタ・ファニングより魅力的でした。なそれにしても、ジェフ・ブリッジスはこういう役も上手いですねぇ・・・まぁ、クリス・クリストファーソンも上手いですけど、クリスの場合は酔っ払いのくせに、ちょっと説教臭いんですよね(笑)。
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