Deckard's Movie Diary
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2006年07月07日(金)  ステイ カーズ 不撓不屈

『チョコレート』で名を挙げたマーク・フォスター監督の最新作『ステイ』。この監督は珍しく邦画に通じるウェットな部分を持った人だと思うのはオイラだけでしょうか?で、この『ステイ』ですが、実に興味深い映画でした。個人的にはかなり好感触の1本です。色々書くとネタバレになるので、詳しく書けないのですが、この映画を観て一番感じたことは“生きる、生きたい、生きていく、というコトは『想像』し続ける”というコトです。この映画を観てどう思ったか・・・これは、その人が『生』とか『死』をどう捉えているかに寄って、かなりの差が生じます。それは年齢に寄ってもかなり違うかもしれませんし、一概に言えることではありません。ただ、オイラみたいに50歳を過ぎると、若い時と何が一番違うのか!というと“死”というモノを身近に感じる事が出来るコトなんですね。ある程度の人生経験(恋愛、仕事、子供とか・・・)をして来ると色々なモノが見えてきます。で、全く見えて来ないモノが“死”だけなんですね。そういう意味で興味だったり、恐怖だったり、未知との遭遇のようなモノとして存在しています。死にたいとか、無気力とかとは違うので誤解しないで下さい。突発的に死に直面した時「許してくれ、死にたくない、生きたい、でも、ごめんなさい、みんな助けて、誰かぁ?」と様々な思いが交錯す中、脳裏に浮かんだモノ・・・それは想像力が成せる技なんですね。で、その想像力こそが生きている証なんじゃないでしょうか?やっぱり、パズルゲームばかりやって時間を無駄に消費していてはダメですね(/・_・\)アチャ-・・。

ところで、監督のマーク・フォスターは幼い頃に兄を自殺で亡くしており、自殺と苛めのドキュメンタリーも撮っていたりしてるんですね。そういう過去も微妙に影響しているのかもしれませんね。


ピクサーに新作『カーズ』。最近のピクサーはストーリー的にあまり魅力を感じていなかったので、もう観なくてもいいかなぁ・・・と、思っていたのですが、友人が『トイ・ストーリー』に次に面白いかも・・・と言ってたので観てきました。いやぁ、面白かったですね(苦笑)。ストーリーは定番なんですが、コレでいいんですよ。古きを訪ね新しきを知る・・・みたいなね。天晴れ!『ドリヴン』より断然良い!(って、なんじゃそりゃ!)映像も相変わらず良く出来てますわ!


あの『若者たち』の森川時久監督(幾つなの?)の新作『不撓不屈』です。悪い映画では無いですが、物足りないです。文部省推薦のような映画で、あまりに正直で毒が無く、人物描写も教科書的です。交通違反を犯して講習を受けに行った時に見せられる映画があるのですが、この映画は税理士になったばかりの人々に見せるような作品です。オイラは税理士じゃないですから、観なくても良かったかな(苦笑)。


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