|
Deckard's Movie Diary index|past|will
予告編でけっこう惹かれた『ココシリ』です。言葉を失うような環境の中で生きていく人々を描く・・・例えばバフマン・ゴバディ監督が描くクルド人映画とか、フィリピンのスモーキーマウンテンに住む子供たちを描いた『神の子たち』とかが思い出されますが、今作も似たような印象を持ちます。こういう状況に追い込まれると、人間にとって何が正しくて、何が悪いのかが分からなくなります。炙り出される矛盾は、日々是平和を満喫している自分にとってはまるで別の星の出来事です。ただ、このような事実があったことを世の中の人々に知らしめる作品としては、その責務を十分の果たしているとは思いますが、1本の映画としては物足りない部分が残ります。その悲惨な環境の中、無償で頑張る人々を突き動かしているモノは一体何なんでしょうか?単にココシリを守りたい・・・と言われてもなぁ・・・それとも、それが分からないオイラはやっぱり平和ボケ人間なのでしょうか?人を拒絶する厳しさも、人を癒す優しさも、神々しいまでの美しさに溢れているだけに惜しまれます。それにつけても、中国って国は・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...
|