Deckard's Movie Diary
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2005年02月11日(金)  復讐者の憐れみを 火火

『オールド・ボーイ』でカンヌを席巻したパク・ヌチャクが、それ以前に撮った『復讐者に憐れみを』。映画好きな友人が「『オールド・ボーイ』の300倍いいです。」と言っていたので、期待して行ったのですが・・・f(^-^; ポリポリ 全編を通してぶっきらぼうな作りとでも言うのでしょうか、観客にはおもねるような部分は全く無く思い通りに作っている印象です。前半はテンポが温く眠気に襲われてしまいましたが、復讐劇が始まる後半は素朴なテンションが持続します。登場人物の誰にも肩入れすることなく淡々と描いていくのですが、この監督特有の残酷描写というか、濃過ぎる演出が不必要に感じてしまって、いまいちピンと来ませんでした。それぞれの気持ちの部分には理解が及ぶとしても、その復讐の仕方があまりに過激で、それを受け入れられるかどうかで評価は分かれるでしょう。オイラには理解出来ませんでした。例え、復讐するコトになっとしても、ここまで残酷になれるとは思えないんですよ。そういう意味では危ない連中の復讐残酷劇になっているワケで、勝手にやってれば!という感じです。まぁ、人間の狂気の部分と言っちゃあ、それまでなんですが・・・。ただ、監督のパク・ヌチャクはこの映画の後に『オールド・ボーイ』をモノにするのですが、そういう意味で、監督論を語る場合は重要な1本と言えるかもしれません。個人的には、あまり興味がそそられませんが・・・・( ̄。 ̄ )ボソ…現在製作中の“復讐3部作”の最終篇ではどうなっちゃうんでしょうか(笑)。


田中裕子は好きな女優です。エボシ御前の声も好きでしたぁ・・・その田中裕子の久々の主演作は実在の陶芸家・神山清子を描いた映画『火火』です。神山清子は女性陶芸家の草分けであり、骨髄バンクの立上げに力を尽くした人だそうですが、う〜ん・・・ちょっと中途半端な仕上がりでした。前半はテンポも良く、神山清子の人となりの描き方も上手く期待させるのですが、後半の白血病関係の話になったとたん、難病モノの映画になってしまいました。確かに息子役の窪塚俊介はいい味を出していますし、病魔と闘う表現も悪くはないのですが、もっと清子にスポットを当てないとねぇ・・・。っつーか、清子を描くのなら、もっと以前!彼女が何故に窯に入りようになったのか?その辺りから描いてくれないと困ります。そうでないと、観ている方は彼女に対しての感情移入が上手く出来ません。何故に、そこまで焼きに見せられたのか?とかね。かといって『骨髄バンク設立に力を尽くした女性』という視点でもないしなぁ・・・なんとも中途半端でした。田中裕子の清子は魅力的だっただけに余計にもったいないんですよ。監督・脚本は『光の雨』の高橋伴明・・・随分と大人しくなりましたねぇ。また、これは映画とは関係ないことなのですが、急性骨髄性白血病の為、一時期芸能活動を休止していた吉井怜(母親からの骨髄移植で快方に向かい、芸能活動を再開したタレント)が看護婦役で出演していたのが印象的でした。


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