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Deckard's Movie Diary index|past|will
前売りが480円まで落ちていました。邦画応援団としては、それは買っちゃうでしょ(苦笑)。というワケで『透光の樹』です。この手の大人の恋愛モノというのは苦手なジャンルなんですが、自分の年齢と同じような世代の話なので、描こうとしている世界は分からなくも無いです。監督は前作『絆』で久々に本格的な手腕を見せた根岸吉太郎。今となっては、数少ない昔ながらの映画作家だと思うのですが、個人的には、いつも後一歩足りない印象です。今回もまた、もうひとつ食い足りません。頭で考えられるだけのモノしか出て来ない・・・そんな感じです。基本的に、お利口さんなんですよ・・・もっと狂気の部分が無いと、中年男女の濃密な純愛なんて描けないと思うんですけどねぇ。25年前の二人のなれそめや、ラストのエピソードの描き方もかなり弱いですし、二人の逢引きシーンも、何処かギクシャクしています。似たような設定の『失楽園(森田芳光監督)』もキレイ過ぎて物足りなかったし(っつーか、こちらは話そのものがなぁ・・・(苦笑))。往年の神代辰巳、田中登を受け継ぐのは『ヴァイブレータ』の廣木隆一なのかなぁ・・・。また、当初の萩原健一(降板劇がグチャグチャな様相になっているようですが・・・)に代わって登場した永嶋敏行・・・これがどうもねぇ、最初から判っていたとはいえ、全く色気がありません。当然、狂おしいまでに惹かれあう二人の関係が、薄い印象しか残せなかったのは仕方が無いコトなのでしょう。そのせいか、秋吉久美子の演技もスムーズさに欠けていますし、結局は、萩原の降板から、全てがチグハグなまま終わった作品といえるでしょう。
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