Deckard's Movie Diary
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2004年09月08日(水)  ミラーを拭く男

♪よ〜く考えよう〜 お金は大事だよ〜 あ、失礼しました。
『ミラーを拭く男』・・・定年直前のサラリーマン・皆川勤(緒形拳)は交通事故を起こしコトがキッカケで、いつのまにか家族に内緒で仕事を辞め、全国のカーブミラーを拭く旅に出る・・・要約すると以上のような話なんですが、全く分かりませんでした(苦笑)。旅に出た後の展開はそれなりに惹かれる部分もあるのですが、ナンと言ってもこの話の発端、つまり皆川がミラーを拭くようになる原因の部分が全く理解出来ませんでした。何故に、莫大な退職金(一流企業の課長職らしい)を捨て、家族に内緒にしてまで全国のカーブミラーを拭く旅に出るのか?それまでの皆川の人生や夫婦の在り方はそれなりに推測出来るのですが、だからと言ってコレだけの無謀な行為に取りつかれる皆川の心模様が全く分かりませんでした。また、皆川が起こした交通事故シーンのモンタージュが稚拙で、分かり辛いです。というワケで、この映画の根幹の部分で疑問を感じてしまったので、観賞中はその不信感から抜け出せず、トホホな印象のままエンドマークを向えてしまいました(笑)。ほとんど台詞の無い緒形拳は表情だけで驚異的な演技を見せるのですが、最後のほうでは「アンタねぇ!いい加減、ハッキリしろよ〜!」と心の中で叫んでましたよ(苦笑)。映画は全編ハイビジョンで撮影されているので自然を背景にしたロケは本当に美しいのですが、セット撮影のライティングにはもう少し慣れが必要かもしれません。グラデュエーションが綺麗に写る分、全体的に妙に明るくなってしまっています。一番可愛そうだったのは14年ぶりの映画出演だった栗原小巻です。もちろん、魅力的に見えるシーンもあるのですが、女優の皺をそんなに鮮明に映さなくてもいいだろ!と言いたくなりました。ハイビジョンは鮮明なのが長所でもあり短所でもありますからねぇ・・・。まぁ、往年のコマキスト(古いよ)が観たら卒倒するんじゃないでしょうか(苦笑)。


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