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Deckard's Movie Diary index|past|will
『ピニェロ』これはもったいない映画でした。ピニェロとはミゲル・“マイキー”・ピニェロというプエルトリコ生まれの詩人で、サルサのリズムに乗せたそのポエトリー・リーディングはラップの原型だとも言われているそうです。そのストレートでシニカルでウィットが利いていて、時に暴力的な詩は、初めて触れた人にも十分説得力があり魅力的です。また、ピニェロを演じるベンジャミン・プラットはまるで本人(知りませんが(>_<)アチャ!)が乗り移っているとしか思えない素晴らしいパフォーマンスで、観客を魅了します。ああ、それなのに!なんなんでしょ!この演出は!過去と現在が行ったり来たり、何の脈絡もなくカラーになったり白黒になったり!何を狙っているのか全く分かりません!どんなに素晴らしい素材でも監督がヘボだと駄作になってしまう典型的な作品。傑作になったかもしれないのに!(´―`)┌ ヤレヤレ… ニューヨークのプエルトリコ人のコトを“ニューヨリカン”と呼ぶんですねぇ。知りませんでした。プエルトリコを代表する女優、あのリタ・モレノがピニェロの母親役で出演していました。
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