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『1980』。ケラリーノ・サンドロヴィッチとか言うケッタイな名前の監督さんなんですが、彼は今や演劇界をリードする存在らしいです。まぁ、早い話が元“有頂天”のケラのコトなんですけどね。というワケで第1回監督作品がコレ!全体的にテンポがゆるゆるで、ところどころすっげぇ拙くて学生映画と見間違えるようなお粗末なシーンもありますが、単純にケラケラ笑えます。1980年の年末が舞台なんですが、小道具やセット、抜けに見えるポスター等、当時を知る人間には嬉しいコネタが満載。登場人物はそれぞれ味があり、ストーリーも飽きさせません(テンポはゆるゆるで、お粗末なシーンはしょーもないですが(笑))。ただ、観終わって「だから、何?」という感じもしないでもありません。アナログからデジタルへ、そしてやがて来る世紀末。過渡期を向かえる人々の落ち着かない心情・・・それなりに上手いセリフもあるので、もっと凝縮されていたら秀作になったような気もします(お粗末なシーンは除いてね(しつこい!))。予告編でも聞かれた及川光博の♪セルロイドの夜〜♪って、自作自演なんですねぇ。いい歌じゃん(苦笑)
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