Deckard's Movie Diary
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2003年09月19日(金)  ロボコン シモーヌ

NHKで有名になった高専のロボット・コンテストが舞台の『ロボコン』です。う〜ん・・・一言で言えば、なんてヌルい映画なんでしょうか(笑)。監督は『この窓は君のもの』『まぶだち』と単館系で活躍する古厩智之。どうもこの人・・・苦手です。前作の『まぶだち』も世間の評価は高かったんですが、オレはダメでした。アッサリ、友人を自殺させたりする展開が嫌なんです。で、今回は初のメジャー作品という事で観に行ったんですが・・・極私的な思い込みばかりをチマチマ描いている作家にはやはり、この手の娯楽作品は荷が重かったようです。そりゃ、わかりますよ。“余韻”とか“間”を大事にしたいのはね。でもね、ブレーキかかりまくりでサッパリ盛り上がりません。アラ編集(ザっと繋いだ編集)を観るような感じでした。ある意味、素人臭い(苦笑)。確かに主演の長澤まさみを始め小栗旬、伊藤淳史、塚本高史とCASTは魅力的ですが、それだけじゃねぇ(爆)。ストーリーも説得力が無いんだよなぁ・・・だってね、な〜んもやる気が無く、ほとんど保健室に入り浸りの女子高専生がちょっと負けただけで「悔しい!」とか言って、やる気出しちゃうとか・・・ソレはないだろ(笑)。そんな性格だったら保健室に入り浸ってない!っちゅーの(爆)。底の浅い脚本を、何かありそうな(実際には何もない!)“間”でコーティングしたつまんない映画でした。もっと幾らでも面白くなりそうなのになぁ・・・・。安っぽいライティングも興ざめ。しかし、長澤まさみ!足が長く、肩幅広くいかり肩、お尻が小さく今風の体型ですね(だからナニ?)。

『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』と続いたアンドリュー・ニコルの長編第3作『シモーヌ』。今作には『ガタカ』で見せたような輝きがはありませんでした。このようなストーリーは遅かれ早かれ誰か作るだろうとは思っていたのですが、リアルな話の展開はいくらナンでも辛いでしょう。話が嘘臭くていけません。やはり、どんなテイストにしろ“コメディ風味”がもっと強い方が面白くなったでしょうに!どっちつかずの中途半端なシロモノになってしまいました。え、肝心のシモーヌに魅力がない!って?アンタ、それを言ったらおしまいよ(笑)。この映画が縁で結婚しちゃったくらいですから、監督にとっては十分過ぎるほど魅力的なんでしょう。考えようによっては、監督が彼女の魅力をタップリ表現したいが為に無駄な描写が増えた可能性もあったりなんかして・・・とまぁ、そんな邪推もまんざらでもないかもしれません。とにかく、例えCGだろうと誰もが納得する美人なんて作れません。だから浮世離れした場所というか、空間というか、そんな世界が舞台の方が良かったんじゃないでしょうか。現実世界に拘るのならもっとシャープに時間を区切った方が良かったでしょう。だって絶対バレるもん!ティム・バートン版とか観てみたいなぁ・・・ボソ。


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