Deckard's Movie Diary
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2003年08月25日(月)  パイレーツ・オブ・カリビアン

今から遡ること20年近く前、場所はマンハッタン、JAL後用達・エセックス・ハウスの一室。1年ぶりに会ったばかりのコーディネーターのジョージが日課のように言った。「Dinnerハ、ナニガタベタイデスカァ?」オイラも日課のように「美味しいとこ!」で、ジョージが答える「リョウガToo Much!ジャナイトコネ。OK!Monday Nightネ(←アメリカ人の言う日本語英語です。意味はもちろん“問題ない”)」。2時間後、店の前でジョージは得意そうに言った。「ココハ、イマイチバン Attractive ナRestaurantネ!」。とても洗練されたスタイルのイタリアンで「おお、なんかエエ感じやないかい!」と思いながら、フト、店名を見たら!な、なんと!『CHAYA』と書いてあるではないかぁ!お、お〜い!!Σ( ̄□ ̄;)こりゃ、あの逗子にある『ラ・マーレ・ド・チャヤ』のNY支店じゃねーのかぁ!ジョージさんよぉ!というワケで、日本と変わらない慇懃な態度でサーヴされちゃったまま、メインのパスタを見てビックらこいた!パスタの量の少ないこと!って言ったら、前菜と見間違うほどだったわさ(苦笑)。あのカルホーンが食べたら一口だろうに!って、あ!カルホーンなんて知らないだろうなぁ・・・ボソ。アンドレ・ザ・ジャイアントが食べたら一口だろうに!って、アンドレも知らないのかなぁ・・・ボソ。じゃ、ブルーノ・サンマルチノが・・・って、コイツは持ち上げる方だしぃ・・・とにかく!ガタイの良いアメリカ人が食べたら一口で終わりそうな量で、こりゃ、幾らなんでもやり過ぎだろ!って、見回したら店は超満員!そんなんでいいのかぁ?水で割ったらアメリカン!はともかく、量が無くてもアメリカン!なんて、なんだかなぁ〜だぜ!そりゃ、どんなに美味しい料理だって大量にテーブルに置かれたらゲンナリだわさ!ところが、アメリカ人というのは量が多いコトが一番の御馳走だと思っているところがあって、「あ〜もったいない!」とか「もう喰えねぇ〜」とか、毎度の食事が飽食の時間!つーくらいだからね。ところが、ここまで少ないとコレはコレで犯罪でしょ!それでもイイのかアメリカ〜ン!結局は、多からず少なからず。人間万事腹八分目が心地良く生きる道なのねん・・・というワケで『踊る2』に続いて大ヒットしているらしいこの夏の封切り映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』。こりゃ、本編に勝るとも劣らないプロローグの長さだわ(自爆))

噂に違わず平日昼間の渋谷では9割がた席が埋まってました。直前を歩いていた女性カップルの一人は「アタシ、3回目よ。それもここ2週間でね。デップがかっこいいのよ〜♪」だってよ〜(苦笑)・・・2時間半以上後。とにかくこの手のハリウッド映画にはもうウンザリ!どーでもいい!そこら辺に転がしておいて下さい〜って、感じです。多くの皆様が指摘している通り、とにかく長い!おそらくブラッカイマー家のディナーは大量のパスタがドーンとテーブルを飾るのでしょう。それも一口目は目ん玉飛び出るくらい美味いんだけど、その後は食べても食べても減らなくて、麺はドンドン伸びちゃうし・・・もうパスタの山に埋もれてしまいます。で、全身がトマトソース塗れになって、タキシードの胸までパスタに埋まってるのに!靴紐もちろん!棒タイまでもがパスタになってるのにぃ〜!「どうです、美味いでしょう♪ナンと言っても今が旬の素材を使ってますからぁ!お〜い!もっと持って来い!ちょっと茹で過ぎですな。今日のシェフはこれからですから、大目に見てください。わっはっは!」って、アンタの頭が茹で過ぎだ!っちゅーねん。結論!『パイレーツ・オブ・カリビアン』はアメリカのドライブ・インで食べる、茹で過ぎの上にメチャメチャ量の多い“スパゲッチィ・アメリカン”の味わいだわさ。

「YummyナFoodsハショウショウネ!」って、『CHAYA』で気取っていたジョージ!映画を観終わった後、あの時の君コトを思い出しちゃったぜ(苦笑)。今は何してるんかいのぉ?元気ぃ?え、ナンだって?「ダイジョーブ!My Friend♪ Monday Nightネ!」


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