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Deckard's Movie Diary index|past|will
『萌の朱雀』でカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞した河瀬直美の『火垂』に続く新作『沙羅双樹』を観てきました。三度舞台は奈良ですが、今回は町としての奈良が背景です。まず、それぞれのシーンが長くて飽きます。『萌の朱雀』ではこんなに長くなかったと記憶してるんですけど・・・。迷路のような町中を走り回るシーンも何度も出てくると興醒めです。登場する全ての人々もこの町に閉じ込められているようで、町自体が神隠しにあっている印象でした(笑)。話題になっている出産シーンもどうなんでしょう?確かにドキュメンタリータッチの真骨頂のような場面ですが、子供が生まれた時に産婆の手を見てしまい、いっぺんに白けてしまいました。この映画は観ている者に非常に高度な感受性を求めていて(海外で評価される邦画にありがちなパターン)、田舎者のオイラには全くおもろくないシロモノでした。最初の神隠しのシーンは良かったんですけどねぇ・・・ボソ。因みに『萌の朱雀』はけっこう好きなんです(苦笑)。
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