Deckard's Movie Diary
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2003年06月12日(木)  マトリックス・リローデッド

 『マトリックス・リローデッド』。うーん、どうしましょう?オイラは前作も世間一般の評価ほど面白くは感じなかったんですが、ナンと言ってもそれまでCM等で使われていたタイムスライス技法を進化させたマシンガン撮影や、日本のアニメを模したとは言え、弾道に画面の歪みを加えた表現を実写で美しく見せたシーン、またジョン・ウー的銃撃戦をさらにけれん味タップリに描いたセンス等が多くの映画ファンを虜にしたのは間違いありません。そして、今回のアクションシーンもまたため息が出るほどなのですが、人間は大抵のコトに慣れてしまう動物です。特に美人は三日一緒に居たら飽きるとも言われますから・・・ボソ。つまり今作は“ため息”は感嘆ばかりではなく、単に“ため息”である場合も多々あるのです(笑)。この作品を“ドッカン!ドッカン!笑う映画”だと言う御仁(まぁ、そんな人は♪理屈ばかりぶら下げて、首が飛んでも血が出まい〜by 吉田拓郎)も居るようですが、そうだとしたらウォシャウスキー兄弟の笑いのセンスはあまりにもおそまつな垂れ流し状態です(爆)。そりゃ、前作では「おお!」と思った場面と似たようなシチュエーションも、今回はコントに見えたりもしますし、確信犯としてのコメディ要素もあります。しかし、コメディならば、元々簡単な話し(人間vs機械)をクドクドと小難しく語ったとしても、ストーリー上必要としているラブシーンの濃厚さも、欠伸が出るほどダラダラと長く見せる必要は全くありません。感嘆するにしろ笑うにしろどちらにせよ中途半端で、オイラにとってはどーでもイイ映画です。結局は、思いかけず大ヒットしてしまった前作のせいで大作の道を歩むコトが宿命になってしまった映画の末路。という感じでしょうか。それでも入場料を払った分の元は取れます。それだけ〜♪


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