Deckard's Movie Diary
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2003年06月09日(月)  ホーリー・スモーク

 『エンジェル・アット・マイ・テーブル』『ピアノ・レッスン』『ある貴婦人の肖像』と質の高い映画を送り続けるジェーン・カンピオン。彼女の映画は人によって好き嫌いはあるでしょうけど、個人的にはけっこう好きです。常に愛憎が流れ出している感覚とでも言うのでしょうか・・・『ホーリー・スモーク』は、そんな彼女の新作で主演がケイト・ウィンスレットとハーヴェイ・カイテル。これは期待出来そうなのに、何故か4年間も寝かされていたんですよ。で、それは映画を鑑賞すると分かる仕掛けになってるんですねぇ(って、そんな仕掛けいらねーよ!つーか、その前に気がつけよ!(自爆))コレは酷い!「人間、似合わないコトに手を出しちゃダメだよねぇ。」という教えを実践して見せてくれたような作品です。そりゃ、『ピアノ〜』『ある貴婦人〜』と文芸作が続いたから、新境地に挑みたい気持ちは分からなくはないですが、あまりの出来の悪さにうんざり!っつーか、今までの彼女の映画はナンだったの?と疑いたくなるくらい目を覆いたくなる駄作。薄っぺらい人間ばかりが出てきて大袈裟に騒いだり、しょーもない愛を語ったりしているだけなのに、さも中身がありそうに見せているだけの間抜け映画でした。頑張ってるケイト・ウィンスレットが可愛そうになっちゃいました。だけんどもしかし!もう一歩間違えてたら下品で上質なコメディになってた可能性もあったんじゃないかなぁ。(こんなコト言っちゃっていいのかぁ!)


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