Deckard's Movie Diary
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2003年04月25日(金)  クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード ミー・ウイズアウト・ユー

 『クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』。前2作が完璧に大人を意識した話だったこのシリーズですが、今回は本来の子供向けアニメに戻ったようです。それが大人には物足りないのは否めません。だけんどもしかし!この映画には隠し味がありまして、大人向けの映画のキャラが登場してくるのです(苦笑)。とある子供はこの映画を観た後、成長して映画ファンになり、過去に遡って様々な名作を観た時に「あれ?このキャラって・・・何処かで観た記憶があるなぁ・・・・」と心の内で引っかかり、3日後の学食で突然「あ、クレしんかぁ〜!!!!!」って思い出したりするんじゃないでしょうか?(ホントかよー!)まぁ、そんな映画でした。表現を変えると、転んでもタダでは起きない!って奴でしょうか(爆)

 ハリ〜〜〜〜〜ナァ♪ってノー天気な声がこだましていた『ミー・ウイズアウト・ユー』。幼馴染の頃からの女性二人(ホリーとマリーナ)の友情モノです。60年代後半から現在に至るまでを年代別の音楽&ファッションで彩り、全編をPOPな感覚(70年代ヒッピー風?80年代ボヘミアン風?)で描いてます。まぁ、そんな映像を見ているだけでそれなりに楽しいですが、何せ舞台がイギリスなモンでジメジメと寒くて暗いんです。この手の映画というと普通、仲違いと仲直り、反目と助け合いを繰り返しながら唯一無二と言える関係を築いていくモンなんですが、この映画は「仲直り」や「助け合い」の部分がほとんど描かれません。時代が飛んでしまいます。だから二人の結びつきがいまいち伝わって来ません。ラストになって初めて心情を告白するシーンがあるのですが、個人的には“時すでに遅し!”という印象でした。どうもサブタイトルを入れる演出が足を引っ張ったようです。余談ですが、あのカイル・マクラクランがモテモテの大学教師役っつーのには笑っちゃいました。身体に何か居そうで・・・(爆)。それから、衣装協力でステラ・マッカートニーの名前がありました。因みにマリーナの母親役のトルーディー・スタイラーは映画の中では見た目には派手な役回りですが、現スティング夫人であり、人権擁護者、環境保護論者としても有名な映画制作者(ガイ・リッチー系作品)だそうです〜!


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