Deckard's Movie Diary
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2003年02月24日(月)  銀幕のメモワール B−52

 『銀幕のメモワール』・・・この映画の原題は『リザ』。ヒロインの名前です。で、この原題と邦題の違いがこの映画を象徴しています。つまりですね!邦題も『リザ』とするほどには、ヒロインが主人公のような感じがしませんし、逆に『銀幕のメモワール』でもシックリこない。結局どっちつかずの映画になっています(苦笑)ひとつの映画で話を膨らませすぎて焦点がボケてしまい、ちょっと勿体無いんですよ。けっこう面白い話なんですけどねぇ・・・。それにしてもホロコーストモノばっかりで、いくらなんでも食傷気味(バチあたりな発言です)。だけど、ラストのリザの行為はどうなんでしょ?リザがそのような行為に及ぶ気持ちも分かりますが、あの彼女にだって言い分はあるワケです。何が正しくて何が間違いなのか?それがワケわからなくなるのが戦争です。何が正しかったのかが分かってから映画を作って、そういう行為をリザにさせる。だったら今現在のリザはその行為を恥ずべきだと思うのですが・・・・オレが可笑しいのかな(苦笑)どういうワケか、ブノワ・マジメル・・・マトモでした(爆)

 『アメリカの、アメリカによる、アメリカのための、殺戮兵器』という原題のドキュメンタリー映画『B-52』です。悪くないですよ。音楽とか全くないのでちょっと眠たくなりますけどね(苦笑)ただね、個人的にはもっと“男の子”的な部分も期待してたんで、ちょっと物足りない・・・っつーか、この監督ってB−52自体に愛着はないんでしょね。いや、つまりね!良く言うじゃないですか!母親とか女性が「男の子ってホント、飛行機とかピストルとか好きよねぇ(´―`)┌ ヤレヤレ…」みたいな。そういうプロダクトとしての魅力(例えば胴体に対して鋭角的に広がる主翼とか)とか、もっと追求して欲しかったんです。ベトナム戦争の話とか、ちょっと的外れに感じてしまいました。B−52を主演に迎えたのだから“反戦”の話になるのは分かりますけど・・・制作者側の方が正しいとは思うんですけど・・・やっぱなぁ!軍備開発に対する批判されてもさ、男の子としては「ちょっと違う〜」ってなっちゃうんですよ〜。兵器としての驚異的な威力(例えば搭載出来るミサイルや爆弾を一度に見せてくれるとか)不謹慎なんですかね?第2次世界大戦のB−17、B−29、そしてB−52と続くアメリカの傑作爆撃機としての頂点の物語とか、生まれた背景から今日までの栄光が生んだ悲劇!だけでいいと思うのですが、話が巨大化した軍事産業への批判にまで及んだりするのは、なんだか場違いな感じがしてしまいました。ま、オイラが可笑しいんでしょう(自爆)


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