Deckard's Movie Diary
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2002年12月21日(土)  中国からの贈りもの

 中国人留学生の日本での日々を記録し、3本の傑作ドキュメンタリーを制作してきた張 麗玲さん。今回の『中国からの贈りもの』は彼女自身が主役です。「中国人留学生のドキュメンタリーを作りたいんですが・・・」と、突然フジテレビを訪問した1995年から始まり、中国で10話連続のドキュメンタリーとして大成功した99年、そして現在。7年に渡る彼女の奮闘振りが描かれます。17歳でスカウトされ中国では女優として活躍、その後22歳で日本へ、1年で日本語検定を突破して、学芸大大学院を卒業。大倉商事に入社してOLのまま、フジテレビを訪問。親族、親友を巻き込んで、いくつもの困難を乗り越えながら、初心貫徹!それにしても、凄いなぁ・・・。中国でノホホンと女優をやってれば何の苦労も無かったろうに、日本ではOLと二束のわらじですから、毎日仕事が終ってから寝る時間を惜しんで撮影、休みの日は当然早朝から撮影。2年間休み無しで働いて、挙句の果てに入院。妹も、友人も入院。「日本での留学生たちの日々を、どうしても中国の人々に伝えたい」という思い込みが彼女を動かしているんでしょうけど、そのエネルギーは尋常ではありません。彼女が日本で作った3本、『小さな留学生』『若者たち』『私の太陽』の主人公たちもそうでした。彼等は日本人が遥か昔に忘れてしまった、目標に向かってひた向きに生きる『力』に溢れ、充実した毎日を過ごしていました。日本で放映された3本はいずれも素晴らしいモノです。もしどこかで接する機会がありましたら、是非ご覧になって下さい。これからも彼女の活躍が楽しみです。


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