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Deckard's Movie Diary index|past|will
『リング』に続き、『女優霊』も米でリメイクが決まった中田秀夫監督が初めて撮った一般映画?『ラスト・シーン』。小生はこの監督とは相性が悪くて『リング』『カオス』『仄暗い水の底から』のどれも、別段なんとも思わなかったんです。もちろん怖がらせるのは上手いですけどね。それだけです。いつも見終わった後に「だから、何?」と言いたくなってしまうのです。毎回、人物描写が平板で深みが感じられないのが不満でした。そのホラーばっかり撮っている中田監督が『映画』に想いを捧げた作品がこの『ラスト・シーン』ってワケです。で、やっぱりねぇ〜。薄っぺらいんですよ!良いシークエンスもあるんですけど、如何せんキャラに深みがありません。TVドラマの映画化や売れっ子タレントを描いている部分が、あまりにワザとらしくコミカルなので、いくら「『映画』は素晴らしい!」と叫んでみても、ちっとも輝いて見えてこないのです。逆に言いたいのですが、そんな相手がいないと「映画の素晴らしさ」が描けないのでしょうか?TV界を揶揄していながら、平凡な2時間ドラマ程度の出来にしかなれなかった寂しい映画でした。トリュフォーの『アメリカの夜』が懐かしい・・・・ボソ
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