Deckard's Movie Diary
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2002年08月12日(月)  プロミス

 新聞雑誌等で盛んに取り上げられているドキュメンタリー映画『プロミス』を観てきました。これはパレスチナとイスラエルに住む7人の子供達にインタビューをして、和平の可能性を考えている映画です。たぶん、観ない人も観られない人も多いと思いますので、ネタバレして書きます。

※※※※ ネタばれ ※※※※

 終盤、両者にインタビューしているB.Z.監督がお互い相手に会ってみないか?と提案。会う事を強弁に反対していたパレスチナのファラジ少年(友人がイスラエル兵に殺され、敵を討ちたいと願っている)がイスラエルの双子の少年(ヤルコとダニエル)と電話で話しをし、どうにか納得して実現する。ヤルコとダニエルは父親の反対を押し切りパレスチナへ。子供達は直ぐに打ち解けて傍から見ても楽しそうに見えるが、そんな雰囲気の中でもパレスチナの少年はヤルコとダニエルに「ここではヘブライ語は使わないように!」と念を押す。一日中遊びまくった子供達。夕方になって始まった話し合い。そこには深い憎しみを超えて平和を望む心が・・・。そして、ファラジ少年が思わず涙ぐみながら、「B.Z.さんは、この仕事が終ると帰っちゃうんでしょ。そしたら、ぼく達(子供達同士)はもう会えないね・・・」とボロボロ涙を流す・・・・。映画は2年後に飛び、インタビューはその後の子供達へ。開かれた未来と(イスラエルの環境)そうでない未来(パレスチナの環境)。子供達の素朴な受け答えがそれを語る。
「子供に罪はない。」「でも子供は大人になる。」子供達が語る言葉は素朴で真っ当な真実。そこにはもちろん希望も見出されるが、深い悲しみもまた見え隠れする・・・・。


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