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Deckard's Movie Diary index|past|will
『パンと植木鉢』があまりに素晴らしかったので、『サイクリスト』を観てきました。いやぁ、再び参りましたなぁ。『パンと植木鉢』に比べると荒さが目立ち、完成度では劣りますが、それでもそこら辺の映画より観る価値はあると思います。話しは、アフガニスタンからの難民ナムシが、病気の妻の入院費を稼ぐため、自転車を1週間乗り続けるという賭けにのるコトに!この監督は本当に上手いです。貧富も連帯も搾取も夢も挫折も、全てを時にシニカルに、時に暖かく描き出します。そして何より素晴らしいのは、そこに必ずユーモアが溢れているコトなんです。どんなに過酷な状況でも笑顔を忘れない監督の姿勢に脱帽!モフセン・マルマフバフ監督はイランという土地が生み出した紛れもない天才です。
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