Deckard's Movie Diary
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2001年12月11日(火)  光の雨 プラットホーム

 「あのさぁ。○○くん!もう少し頭の中で話しを整理してから口にした方がいいよ。そうじゃないと、何言ってるのか分からないよ!」先日仕事先で出会った新人くんに言った言葉でした。

 連合赤軍を扱った2本の映画の公開は急に決まったような印象だった。1本は佐々淳行原作の『連合赤軍・あさま山荘事件』。この原作は多くの映画人が映画化しようとしては実現できなかったモノで、この度『金融腐食列島・呪縛』のコンビ原田眞人監督と役所広治がタッグを組み、来年の公開に合わせ年内にクランクアップする予定だそうです。この原作は機動隊側から連合赤軍事件を描いているのですが、もう一本の立松和平原作(未読)、高橋伴明監督作『光の雨』は学生側に焦点を当てているようです。少なからずこの時代の空気を吸っていた小生としては興味深くもありましたし、学生側から描いているという意味で期待もしていました。映画は当時のニュース・フィルムから始まり、劇中劇として話が進んでいきます。時間が経つにつれて、だんだん怒りが込み上げてきて・・・・ホントに、しょーもない映画でしたなぁ・・・・。もう、どもならん!ドツボに嵌って凶器の殺人集団と化してしまった学生達を延々と写す事に一体何の意味があるんでしょうか。これでは某カルト教団の事件と何等変わりはありません。こんな片手落ちの描写では当時の学生が可哀相過ぎます。ラストの立松氏の語りがとても寂しそうでした。だいたい、大杉さんの役は一体なんだったんでしょう。冒頭の「○○くん」の中に「高橋」という名前を入れてもらっても全く問題ありません。裕木奈江は良かったのに・・・・ボソ

 香港映画『プラットホーム』。80年代、人民服からラッパズボン、革命歌からポップ・ミュージックへ!変わりはじめた中国に生きる若者達の青春もの。長いです。もう、淡々淡々淡々淡々と長い〜。ミニシアター劇場でイビキをかいて寝ている人に初めて遭遇しました(苦笑)。知らない内にどんどん季節が変わっちゃってるし、ついて行くのに骨が折れます。疲れました。不器用さ、ここに極まれり!


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