大好きな同人作家さんがいます。 その人を知ったのは六年ほど前だったでしょうか。あるジャンルにおいて私が大好きだったキャラ(あえてこう記す)は、ジャンル的にマイナーで、同じようにそのキャラが大好きだったその人のことを、私は自分の事を棚にあげて「変わった人だな」と思っていたのです。精神的に幼かったな、私(汗) 別キャラのカップリングのボーイズラブが主流の中、その人はオールキャラのギャグ本を中心に本を作っていました。 今はジャンルを移動してしまいましたが、私はその人の描く漫画や雑学やレポートのテンポの素晴らしさに惚れ込んでいたので(そして全く知らないジャンルでもなかったので)、ごく自然に追っかけて本を購入していました。 同じマイナーキャラが好きな者同士通じるものがあるのか、作家様がフリートークで薦める作品や映画などはどれもコレもハズレなし。時には予想外の趣味がかぶってることもあって、「ああ、やっぱり」と日本の東と西に別れて住んでいる自分と作家さまの共通点を見出して一人喜んでいたりしていました(おバカ) 一人暮らしを終えた今でも、もし大きなイベントに参加する機会がありましたら、そのサークルさんのその作家さまの本を購入するでしょう。 まあ、今は自由がきくようできかない環境に身を置いていますから、そのもしもの予定がいつになるかわからないのですが。
で。
本日、軽くネットサーフィンをしていたところ。 ビックリの神様に心臓を鷲づかみにされまして。
件の作家様の作品の一ページがスキャンされた画像。
いや、その行動自体なら、悲しいことですがネットによくあることですので(みなさん、今一度著作権というものを考えていただきたいと思いますが)驚きはしなかったのですが。 何度見ても、件の作家さま。テンポも何も。
しかし、どう考えてもその作家さまの転ぶジャンルに思えない(汗)
そしていくらなんでも
そんなお下品シモネタギャグを展開させる人じゃない(滝汗)
ベタといい吹き出しの描き方といい話のテンポ感といいズッコケ絵といいコマ割りと構図といい……何もかも一緒なんですがね。
なによりも、ファイルのタイトルが全くちがう大御所漫画家の名前。
その漫画家さん、私も知ってはいました。SF関係ではとても有名な方で、私が一時購入していた小説雑誌でとあるコラムの挿絵を描いてましたから。 女の子のデフォルト絵が中心だったのですが(←重要)
よく考えると、その大御所がまともに漫画を描いている作品を読んだ事がない……。
作品名と大御所の名前で検索してみたところ、どうやら本当にそのファイルは某大御所が作った本からの模様……。
つまり。
私の好きな同人作家さまは、(かなり初期の頃から)大御所さまの絵を意識して描いていたわけです。 (ちなみにジャンル移動記念の総集編にて、その作家さまが同人をはじめた頃の絵を見た事があります。それも線が不安定ながらも、大御所を意識していたように思われます)
間違えないでいただきたいのは、ダブルパロディでもパクリでもないということでして。 同人を、そして漫画をはじめて描き始めた人が、好きな漫画家に似せて画や漫画を勉強したという事が汲み取れるということなのです。 そして、見事に自分の技術に昇華していらっしゃったのだと、私は六年たった今になって気がついたわけです。
なんだか、凄い秘密を知ってしまったようで、今でもドキドキです(おバカ)
身近な例をあげれば、イノウエタケヒコがホウジョウツカサのアシスタントだったと知った時の納得感とでもいいましょうか(遠い?)
ちょうど、「私も文章修行でF氏の作品の模写でもやってみようかな?」と思っていた矢先なので、感慨もひとしおというか。
……。 …………。
マイバイブルであるF氏の作品を写経してきます(F氏ファンらしく/笑)
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