それは、夕の五時半ごろでした。 親戚にご不幸があって、我々兄弟には直接関係ないものの、親達がアタフタと市内を跳びまわって準備する算段を取り付けていました。 母を迎えに行き、宴会やら布団やらの手はずを整えるべく、まずはオードブルを頼みに――。
と。
「! ……あひゃあ〜?」 変な声をあげる運転手・我が弟。 乗っている軽自動車の排気口から真っ白で明らかにケミカルでヤバげな匂いが、尋常じゃない量で吹き上がってる。 菱形三つの会社の車じゃないけど、炎上の危険もあるので慌てて道端に停車。黒煙ではないのを確認して、車を降りたら……とてもじゃねぇ! 絶対毒だろ系なかほり! 慌てて父に電話。4キロほど行けば、この車を買ったディーラーのお店があるから、そこに直接駆け込めとの指示。ちょうど父も別件で出かけるところだったので、そのお店で合流することに。 おっかなびっくり、ノロノロと走る白煙車……と、気がついたら煙が消えてる?
お店について、少し吹かすとブオォォォォっという音と比例して大量の白煙……ダメだ、この系統の匂いは火事場じゃないと正面突破する気にならん!(涙) 整備工場の方々をあらためて尊敬します……。
どうやらシリンダー周りが全滅していて、オイルが不要にかき回されて燃焼してるとのこと。 ……シリンダー周りを完全にオーバーホールだそうです……。
しばらく(修理の終わる一週間)、運転は弟の車に頼りっぱなしになるとのこと。 うーん……しばらく車内でSE三昧はできないようで、残念。
|