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■ おじいちゃんの5円玉//水曜日
ボクは5円玉を何故か集めている。 特にコレクターというわけではないので気が向いたときにだけ貯金箱に5円玉をいれる。それもなるたけ自分の産まれた年よりも前の製造の5円玉を集めることにしている。だって制限を付けないと5円玉が沢山になるんだもん。
おじいちゃんはボクが小さい頃に亡くなったし、離れて暮らしていたのでほとんど記憶にない。ボクが覚えている記憶…それはおじいちゃんが飼っていた大きな犬にまたがって一緒にお散歩に行った記憶。それと、白いハンカチを顔にかけられて、布団に寝ているおじいちゃんの横でボクが寝っ転がってる記憶。それだけしかない。 おじいちゃんと一緒に撮った写真も1枚もない。犬と一緒に撮った写真は大切な宝物で今も目の届くところに飾ってあるんだけどね。
ボクがおじいちゃんからもらったものは5円玉を通して作った首飾りだった。きっとそれは首飾りでも何でもなかったんだろうけど…ボクにはそう思えたから。首にかけると凄く重かった。そんな首にかかる重さの記憶だけがある。それをもらったのがおじいちゃんが生きてるときにもらったのか、逝ってしまってからもらったのかも記憶にない。
もらった5円玉がどうなったのか…ボクは知らなかった。いや、幼い頃の記憶はかき消されていたのか?それとも…
先日、かぁさんとの会話で思い出すことになる。 ボクが「いまだに5円玉は何故か集めてしまうんだよ。変だよね?」と言った一言に…かぁさんは「ごめんね。おじいちゃんからあんたがもらったものだったのに…」と話してくれた。あの5円玉の首飾りをバラして使ってしまったらしい。そしてかぁさんは申し訳なくて5円玉はつい集めてしまっていると言う。
そう、5円玉を集めるきっかけになったのはおじいちゃんだ。おじいちゃんの記憶は無くても5円玉を見るとおじいちゃんを思い出す。 きっとボクはずっと5円玉は集めているだろうな。 ============================================================= ●ヒミツの交換日記 ============================================================= コレは実話です。
2000年11月29日(水)
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