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224 怖さを求める人々

だんだん暑くなってきて、夏の気配がそろりそろりと。そうなってくると流行り始めるもののひとつが、怖い話。
ホラー映画だったり、怪談話だったり、心霊スポットや、お化け屋敷。おそらく今年も世の中の、特に若者に受けるんだろうな。

俺は基本的にそういったものが苦手で、とにかく敬遠している。一言言わさせてもらうと、「怖いから」というよりも、怖さが楽しいとか、怖いもの見たさ、とか、そういう感覚がわからないのさ。実際怖くもある。

さて、これが困ったことに、怖いものが嫌いだと言えば言うほど、周りの友だちは俺を怖いものに導こうとする。心霊スポットにいきたがったり、ホラー映画をみたがったり。まぁ確かに怖い体験をするなら、怖がり嫌がる人のほうが盛り上がるだろうし、そんな人を見てるのが楽しいってのはわかるんだけどね。ほんと困ってしまう。

怖がる人を見るのって楽しいんだ。高校生のころ、文化祭でお化け屋敷をやったことがある。高校生にしては結構凝ったつくりで、化学室を改造して、しっかりしたものができあがった。
いざ始まると本当に大盛況で、1日800人を超える人がやってきた。それが2日間、計1600人越え。高校の文化祭にしては結構なもんで、確かなんかの賞をもらった。

そこでの俺の役割は、入り口を入って、突き当りを右に曲がると壁にかかっている仮面の数々、それを人が近づいてきたら、がさがさと動かす役。こっちは小さな穴を開けて、ブラックライトで照らされる人をじっくり観察。当然向こうからこっちは見えない。
大体みんな気味悪そうに仮面を見る。じっくり見る。近づいてきたら、後ろで引っ張っている紐を動かす。ほぼ100発100中でいいリアクションをしてくれる。これは実に快感だった。人が驚く様を見るのは思った以上に気持ちいい。
その仮面で始まり、以降化学室の中は悲鳴でいっぱいに。泣き出す子もいた。
実際からくりを知ってしまえば、ほとんどのことはたいした怖さはない。でもそのたいしたことないことにそれだけ怖がれるのは、頭の中でどんどんイメージが膨らんで、妄想して、自分の中で怖いものにしていっちゃうからなんだろうな。

かなり話が飛んじゃったけど、まぁ何がいいたいかっていうと、怖いものもほどほどにってことさ。今年もまた怖いものが流行るんだと思う。みんなホントに好きだから。困ったもんだ。。
2005年06月19日(日)

VOICE / マッキー

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