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183 めぐりあい

これまで出会ってきた人で、ある程度深い関わり合いがあった人というのは、すがってでも関係を続けていきたいと思う。オーバーに言えば。
と、思うのは、新しい世界にそれぞれが飛び込んでいくと、その世界にも新たな出会いがあり、その世界で忙しさに追われ、合間を縫ってあう友達というのも限られた人になってくる。そうなってしばらくたって、ふと思い返してみれば、あんなにも仲がよく、一緒にいたりした友達も、今じゃ連絡先すら知らないということが多々ある。そういうのってすごく悲しいと思うのさ。
人間関係が希薄な人っていうのはいると思う。それを自分とその人との関係の中で強く感じることがある。冷静に世界を見ていて、それはそれで生きていく術として後ろを振り返らない生き方なんだろう。
でも俺は「めぐりあい」というものに強い奇跡を感じる。これもまたオーバーに言っちゃってるのかもしれないけど、ちょっと視点を変えて見れば、ほんとそうだと思う。
都心に出て、ごみごみした街中を歩いていると感じるんだ。こんなにも世界には人がいるんだ!と当たり前のことをいつもいつも思ってしまう。同年代の人達とすれ違い、その人達ともしも学校やバイトが一緒だったら、仲良くなれたり喧嘩をしたりしていたのかもしれない。そんな可能性のありそうな人は世の中に溢れかえっていて、でも実際にめぐりあった人はほんの一握り。
そんな確率で出会った人で、そのときお互いに分かりあえた人ならば、そんな簡単にスルーしたくないと思うんだ。時々怖くなるときがある。連絡をとらないときが1ヶ月たち、2ヶ月たち、気づけば半年、1年が過ぎる。このままもう会わないのか・・・と思うと、なんか切ないな。
そう簡単には割り切れないもんだ。
2004年08月13日(金)

VOICE / マッキー

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