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2002年12月12日(木) ジングル・オール・ザ・ウェイ

唐突ですが、
「12日間のクリスマス」という曲を御存じですか?
とっても楽しくてかわいらしい、
クリスマスを連想しやすい曲調が魅力です。

そういうわけで、本日からクリスマスまでの間、
クリスマスが重要な意味を持っている映画を
少しずつ取り上げたいと思います。

ジングル・オール・ザ・ウェイ
Jingle All the Way

1996年アメリカ ブライアン・レバント監督


サンタクロースから委託を受けた親たちが
トイザらスなどに集結する季節となってまいりました。
やっぱり、クリスマスプレゼントの定番はおもちゃでしょう。

この映画のジェーミー(ジェーク・ロイド)少年も、
流行りのターボマン人形が欲しいと思っていました。
でも、大好きなパパはいつも忙しくて、
買ってほしいけど、あてにならない……。

本当は子煩悩だけれど、
いつも約束をすっぽかしてしまうパパ、
ハーウィ(アーノルド・シュワルツェネッガー)にとっても、
これは1つの父権奪還チャンスでした。
何が何でも手に入れるぜ!
とはいえ、まあ、所詮はおもちゃだし…とたかをくくっていたら、
とんでもない、この超人気のおもちゃ購入は、
まさに争奪戦でした。

おまけに、なぜか郵便配達員のマイロン(シンバット)という男と
どこへ行ってもことごとに衝突し、張り合うはめになって、
ちょっとした小競り合いが、肉弾戦へと変わっていくのでした…

早い話が、体のでかい2人のいい大人が
子供のおもちゃを争うという、かなりみっともない画ヅラの
ドタバタコメディーなのですが、
(多分)「少年の心を持ち続けたいものだ」
何もてらわずに口にできるスタッフたちが、
1つのおもちゃが人生すら変えることもあるという
思い入れや思い込みや思い出を、
どどーんと映画の形にしてしまったのが
この作品なのだと思います。
その誠意みたいなものが、
この映画を感じのいいものにしていると思います。
アカンと言う人は、「そういう」ところがダメだと思いますが。


小5までは、枕元のプレゼントに喜び、
カードを見て、
「サンタクロースの字って、ママの字そっくり」
言ってくれちゃっていた長女が、
今年になってから、特に意味はない、という調子で、
「ママ、サンタクロースって幾つまで信じてた?」
と尋ねてきました。
少し寂しかったものの、私としては、
「何言ってんの。今も信じてるよー」
と答えるよりほかありませんでした。
私たちは、あくまでサンタクロースの下請けのつもりです。


ユリノキマリ |MAILHomePage