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2002年09月14日(土) ラッキーナンバー

私の最近の趣味は、「宝くじのハズレ収集」です。
数字選択式くじが導入されて以来、この日本では、
ウイークデーには必ず何らかの抽選があるという状況ですが、
な〜んの抽選もない土曜日、
宝くじにまつわるブラックコメディーを
御紹介したいと思います。

ラッキーナンバー Lucky Numbers
2000年アメリカ ノーラ・エフロン監督


メグ・ライアンとは「名コンビ」と言いたいほどに縁のある
N.エフロンの監督作品!ということで、
その種の映画としての期待をしてしまうのですが、
実話がベースになっているというこの作品は、
人間としての寛容さを試されるような、
相当ブラックな内容でした。
(そんなわけで?今回はメグの出番はありません)

人気お天気キャスターのラス(ジョン・トラボルタ)は、
ジャグァーで「行きつけのレストラン(ファミレスだけど)」
に乗りつけ、
行った先では、サインを求められれば気さくに応じる、
典型的な愛すべきお調子者です。

しかし、彼は実は、金銭的に大分追い詰められていました。
キャスターの仕事はともかく、
副業でやっているスノーモービルの販売店が、
暖冬の影響を受けて、さっぱり……になってしまい、
差し押さえ勧告を受けていたのです。

何とか金をつくらなきゃ、と考えた彼は、
酒場を経営するギグ(ティム・ロス)という男に、
宝くじでイカサマをやる方法を入れ知恵されますが、
根が小心者なので、ちょっと踏み切れません。
が、そのイカサマの協力者になってくれそうな、
ロット・ガールのクリスタル(リサ・クドロー)に
持ちかけたところ、大乗り気ではありませんか。

そのいかさま自体が褒められた行為ではありませんが、
計画上のちょっとした綻びがどんどん広がり、
悪事が悪事を呼ぶという感じで、
どんどん悪い方に転がっていくさまは、
どこか『ファーゴ』なんかをほうふつとさせます。
本当なら、イカサマの方法とか、どう悪く転がるかも
つまびらかに書きたいところですが、
それはネタバレ以外の何物でもないので、
ぐっとこらえましょう。

一言だけ言えば、
イカサマのやり方には何だか感心してしまって、
ナンバーズやロト6なんかで外れるたびに、
あの方法は本当に有効なんだろうか……とか、
日本にも、
ラスやクリスタルみたいな奴はいるんだろうか…とか、
余計なことを山ほど考えてしまいます。
ただ、こちらのサイトで見る限り、
日本での抽選時には、
クリスタルみたいにけばけばしいロットガールは
存在しないようですが。


ユリノキマリ |MAILHomePage