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2002年04月07日(日) A.I.

きょうはちょっと目先を変えて、未来の誕生日から。

2003年4月7日は、鉄腕アトムの誕生日だそうです。
そこで、こんな作品はどうでしょうか?


A.I.(Artificial Intelligence)
2001年アメリカ スティーブン・スピルバーグ監督


「キューブリック好きのスピルバーグ嫌い」という向きには
酷評されたようですが、
「キューブリック苦手でスピルバーグはそこそこ」の私は、
ちょっとキューブリックのにおいのする部分は
イマイチ楽しめなかったものの、
作品としては、温かみがあり、よくできた娯楽作だと思いました。

人工知能(A.I.)を持ち「愛」を情報としてインプットされた、
少年の姿をしたロボット、
デヴィッド(ヘイリー・ジョエル・オスメント)の物語ですが、
モチーフとなっているのは、ピノキオの物語のようです。

ボビー教授(ウィリアム・ハート)は、自分の自信作デヴィッドを、
自分たちの実子は長い間昏睡状態…という若い夫婦に託します。
実子の快復を信じる妻モニカ(フランシス・オコナー)は、
デヴィッドの存在に、最初は抵抗感をあらわにしますが、
一緒に暮らしていくうちに情がわき、
デヴィッドが、自分を愛し続けるようになるためのキーワードを入力し、
2人は大の仲良し母子になります。
(モニカのことは「ママ」と呼びますが、夫ヘンリーのことは、
そのまま名前で呼び続けます)
が、その後に起こった本当なら「喜ぶべき出来事」は、
そのまんま、デヴィッドの悲劇へとつながっていくのでした。

訳あってママたちと住めなくなったデヴィッドは、
ジゴロ・ロボットのジョー(ジュード・ロウ)と知り合います。
踊るように歩く、美貌と飄々とした性格を持ち合わせたジョーは、
人間の女性を「喜ばせる」ためにつくられたロボットでした。
デヴィッドは、ただただ人間になりたいという希望だけを抱え、
ジョーと、ママの家から一緒に連れてきたテディベアとともに、
長い長い旅に出ることになります…。

人間がいろいろな形で持ったり感じたり与えたり奪ったりする
「愛」なるものは、人工的に作り出したり制御したりできるのか?
もし、つくりものであるはずのデヴィッドの境遇に同情することに
ほぼ疑問を感じずに見られれば、感慨深い作品になると思います。

オスメント少年の名演は言うまでもないとして、
(この子がヘボだったら、悪い意味での
ツクリモノ映画でしかなかったでしょうから)
ジュード・ロウの美しさは、今回も冴えていました。
本当に「人間離れした」美しさで、役にはまっています。


ユリノキマリ |MAILHomePage