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2002年02月19日(火) 熱き愛に時は流れて

きょう2月19日は、「花」に因んだ作品を取り上げたいと思います。
2月19日の花は木蓮、マグノリアです(異説もあり)。
とはいえ、そのものズバリを狙うと、
H.ロスの『マグノリアの花たち』も、
P.T.アンダーソンの『マグノリア』も、既に取り上げ済みなので、
では、この作品はどうか…と。

熱き愛に時は流れて
Everybody's All-American
(as known as…“When I Fall in ove”)

1988年アメリカ テイラー・ハックフォード監督


アメリカン・フットボール選手ギャビン(デニス・クエイド)と、
典型的サザーン・ベル(美しいアメリカ南部女性)として
「ミス・マグノリア」にも選ばれた女性バブス(ジェシカ・ラング)は
誰もがベストカップルと思っていました。
しかし、長い人生には挫折も苦難もつきもので…
そうして描かれる25年の軌跡がこの映画です。
バブスに憧れるギャビンの甥を演じたティモシー・ハットン
童顔と好演も印象的です。

私はそちらの方面には疎いのですが、
この映画について今ネット検索しようとすると、
「アメフト映画」としてカウントされている場合が多いですね。
なので、アメフトに興味をお持ちの方にまずお勧めします。
私としては、試合の描写などがどの程度の扱いなのか、
ちょっとわかりかねました。

むしろ印象に残っているのは、J.ラング扮するヒロインの強さです。
正直、撮影当時ですっかり成熟し切ったオトナの美女ですから、
その「女子大生スタイル」は、
『恋人たちの予感』のメグ・ライアンのときよりキツいのですが、
その分、人生の荒波に呑み込まれた後の彼女の手腕発揮が
本当にほれぼれするような感じでした。
フットボール選手生命を終え、うらぶれているギャビンが、
意外な商才を発揮してバリバリ仕事をこなしつつ、
全く艶っぽい美しさを失っていないバブスを、
「浮気でもしているんじゃ…」と疑惑の目で見るくだりがありましたが、
そんな愚かな妄想を抱かせるには十分な強い美しさです。

地に足がついた感じの恋愛映画をお求めの際は、
思い出してみてください。


ユリノキマリ |MAILHomePage