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2002年01月29日(火) スウィンガーズ

1月29日は女優ヘザー・グレアムの誕生日です(1970年)。
お人形のように(いい意味で)リアリティのない美貌で、
『キリング・ミー・ソフトリー』『フロム・ヘル』と、
新作公開も相次ぐ彼女は、これからもっと人気が出そうですが、
どうもパッとしなかったものの、
80年代後半から地道に映画に出てきたのですね…

『ブギーナイツ』『オースティン・パワーズ:デラックス』など、
ちょっとイヤラシ系の役もこなしてしまっている彼女が、
出番こそ少ないけれど、非常に好感の持てる役を好演していた
この作品をどうぞ。



スウィンガーズ Swingers
1996年アメリカ ダグ・ライマン監督


主演のジョン・ファブローが脚本を書き、
実際プライベートでも仲のいい俳優らとともに、
軽いノリで、それこそ体をふらふらと揺らし(スウィング)ながら
遊び人を気取る青年たち(みんな売れない役者とか)の、
それなりに悩み多きカッコワルイ青春グラフィティーを、
非常にかっこよく見せてくれました。

英語に堪能でもないくせにナンですが、
この映画の魅力の1つに「タイトル」が挙げられると思います。
文法などを完全無視して安易にカタカナ表記にするのも含めて、
間抜けな映画邦題のしようもなさが糾弾されて久しいけれど、
原題に全く責任ないと言えるかー!と言いたいこともあります。
そこいくと、この映画の場合、そのままカタカナに置き換えて
大正解という感じでした。
「なんとなくかなー」というニュアンスが、よく伝わってきます。

ヘザーが登場するのは本当に終盤ですが、
身も心もチャーミングという女性の役でした。

…と書いていたら、この映画には、
確固とした筋がないことに気づきました。
というか、細々と説明してもヤボな感じになりそうです。
引き合いに出して適切かどうかわかりませんが、
エドワード・バーンズ自作自演の映画とか、
デビッド・シュワイマーとグウィネス・パルトロウが共演した
『ハッピィブルー』あたりが好みに合うという方の中で未見の方、
「何となく」楽しんでみてくださいませ。


ユリノキマリ |MAILHomePage