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2002年01月25日(金) カイロの紫のバラ

私事で恐縮ですが、昨日、
ウディ・アレン監督の『ギター弾きの恋』を見ました。
悪くはないのですが、同監督作ならこっちの方が…
と思ってみてしまうと、ちょっと食い足りなかった気がします。

そこで、ほかにちょっと思いつくものもなかったし、
アレン作品で、なぜかまだ取り上げていなかった作品を
きょうは御紹介いたします。




カイロの紫のバラ
The Purple Rose of Cairo

1985年アメリカ ウディ・アレン監督


この映画については、絶対に事前知識なしで見るに限る…
これは、私がこの映画についての事前情報を
全く持たずに見にいって感じたので、
特にそう思います。

なのに、取り上げてしまうというのも矛盾があるのですが、
この映画を劇場で上映することはもうなさそうだし、
(上映にまつわる権利関係はわかりませんが)
となると、これからごらんになる方は、
ビデオ・DVD、あるいはテレビ等を利用なさるでしょう。
そんなときのガイドとして、
タイトルだけでも覚えていてくださったらと思います。

強いていえば、主人公セシリアというウェートレスを演じたのは、
当時アレンと恋人同士で、
80年代のアレン作品のほとんどに出ているミア・ファローでした。
(私は個人的に、この人とラブラブだった頃のアレン作品が
最も好きです)
セシリアは、呑む・打つ・買うのダメ亭主(ダニー・アイエロ)に
泣かされつつ、
休日の映画鑑賞だけを楽しみにしている、内気な女性でした。

おっと、ここまでです。
この映画はネタバレポイントが非常に早くやってまいります。
もっとも、この辺はネタバレにカウントされていないようで、
積極的に解説なさっている媒体もよく見かけますけど、
やはり、何も御存じない状態で見るに限ると思います。

1つだけいえば、映画ファンの夢を描いた作品でした。
彼女の人生の転機ともなるような映画作品のタイトル、
つまり作中作が、『カイロの紫のバラ』だったというわけです。

以前御紹介した『ラジオ・デイズ』とともに、
W.アレン入門編として、併せてお勧めします。
いや…どちらかというと、「アレン中毒初期」作品かも。
実は、私が初めて見たW.アレン監督作は、この映画でした。


ユリノキマリ |MAILHomePage