Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2001年11月29日(木) タイタニック

本日11月29日は、語呂合わせで「いい服の日」 だそうです。
そこで、1997年度アカデミー賞衣装デザイン賞も受賞したこの作品を。

タイタニック Titanic
1997年アメリカ ジェームズ・キャメロン監督


記録破りの大ヒットになりながら、
この3時間を超える作品、劇場で公開されていたときは、
「これを見る時間があったら、ほかのを見たい」
などと避けて通っていたものでした。

が、ビデオで見てみましたら、これがなかなかいいのです。
1度も見たことがない(さらにこれからも見ないだろう)という層と、
何度も何度も繰り返し見てしまうという層の両極に分かれましたが、
私は実はレンタルした際、続けて見てしまったので、
一応「リピーター」の層に入るのだと思います。

身売り同然で嫌いな男と結婚させられる
お嬢様ローズ(ケート・ウィンスレット)と、
三等船室のチケットをめぐって、
出航ぎりぎりまで賭けポーカーをしていたような身分の、
売れない画家ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、
ローズが発作的に海に身投げしようとしていたところを
ジャックが助けたという縁で知り合い、
やがては自分にない者を持つお互いに強く惹かれ、
生涯をともにする決心をするのですが…

はいはい、あとは説明の要はありませんね。

実際はレオ君よりも少し若いのに、お姉さんぽく見えるケートは、
「たくまし過ぎる」と一部では不評だったようですが、
あのちょっとぽっちゃりした体つきがむしろ、
「強く生きていくんだよ」というジャックの言葉を守って
しっかり長生きしたローズにぴったりでした。
晩年のローズを演じたグロリア・スチュワートは、
「あの若く才能ある女優(ケート)のその後を演じられるなんて光栄だ」
という趣旨のことを言ったそうです。

下手な役者があんまり出ていないので、
独特のユーモアセンスもうまく生きていたし、
エンターティンメントとしては一流といっていいと思いました。
多分、泣きどころなんだろうなーと思うようなシーンでは
少しも泣けませんでしたが、
別にこの映画には泣きを期待して見たわけではないので、
ま、その辺は構いません。

個人的なことを言えば、唯一泣いてしまったシーンは、
ローズの婚約者キャル(ビリー・ゼーン)が、
ジャックにローズをとられて逆上し、銃をぶっ放すところでした。
キャルはこの映画において、ひたすら憎まれるための役でしたが、
こういうふうにしか人を愛せない人って、確実にいるんですよね。

先日の妻夫木聡&竹内結子吹替えによるTV放映は、
結局は妻夫木君の『ウォーターボーイズ』の
パブリシティでしかなかったというオチでしたが、
市販(レンタル)されているビデオの吹替版では、
レオ君を草尾毅さんが担当なさっています。
『ギルバート・グレイプ』などでもレオ君を担当している人ですが、
なかなかしっくりくる声なので、
字幕を読むのがしんどいときにお勧めします。


ユリノキマリ |MAILHomePage