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2001年08月19日(日) ペギー・スーの結婚

本日8月20日は、女優ジョーン・アレンの誕生日とか。
名前だけではピンと来にくい彼女ですが、
実は意外と多作でアカデミー賞ノミネートの常連でもある人なので、
作品名を具体的に上げれば、
「ああ〜」と思い浮かぶ方もいることでしょう。
今日は、そんな彼女の初期の作品を御紹介します。

ペギー・スーの結婚
Peggy Sue Got Married

1986年アメリカ フランシス・コッポラ監督


夫の浮気に傷ついたペギー・スーが、
気分転換のつもりで出席した
高校の同窓会で“クイーン”に選ばれ、
その興奮状態が高まって気を失い、
気がついたら1960年、
自分が18歳の時代に戻っていた!という、
いわゆるタイムトリップものです。

ペギーを演じたのは、キャスリーン・ターナーですが、
40代の主婦役はそもかく18歳の少女役というのは、
いろいろなものに目をつぶらないと、
ちょっと受け入れられない感じではあります。
でも、彼女の持ち前の明るく前向きな魅力に押し切られ、
「こういうのもありかなあ」という気にはなってきます。

彼女と高校時代からステディで、
後に結婚することになるチャーリー役が、
当時は「コッポラの七光り」
呼ばわりする人すらいたニコラス・ケージ。
確かにオーバーアクトは見ていて辛いところもありますが、
個性は存分に発揮していると思うので、
ファンはチェックの価値ありでしょう。

どちらかというと、先が見えてしまうプロットではあるし、
そんなに深いものを期待できる映画ではありませんが、
気楽な青春コメディーとして、
50年代〜60年代のヒット曲を楽しむ感覚で見るのが、
この映画との最も正しいつき合い方ではないかと思います。

「おお、こんなところにこの人が」探しも楽しめます。
キャスリーン・ターナーとニコラス・ケージのカップルを初め、
本日のトピックスであるジョーン・アレンは、
キャスリーンの友人役、
(わざわざイケてない女の子風の雰囲気をつくっています)
ニコラス・ケージの友人ウォルター・ゲッツ役が
ジム・キャリーですが、
結構セリフが多いので、探しやすいかと思います。
『ハムナプトラ』に小ずるそうなベニー役で出演していた
ケビン・J.オコナーが、
『ペギー…』では、キャスリーンの初体験の相手という、
非常に重要で印象的な役をこなしていました。
また、出番は少ないものの、
キャスリーンの娘役でヘレン・ハントが出ています。
この当時から半泣きみたいな顔で、
かわいいおネエさんでした。

それほどマイナーな映画でもないのですが、
意外と見落としがちだと思うので、
あえてお勧めいたします。


ユリノキマリ |MAILHomePage