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2001年06月27日(水) スミス都へ行く

今日6月27日は、演説の日です。
1874(明治7)年に、慶応義塾の三田演説館で
日本初の演説会が行なわれたことに因むとか。

映画の中にも、印象深い演説をした人がいました。

スミス都へ行く MR.SMITH GOES TO WASHINGTON
フランク・キャプラ監督


死亡して欠員となった上院議員の議席に
後釜として推挙されたのは、スミスという田舎の好青年でした。
人を疑うことを知らないスミスは、父親の友人でもあった
ベテラン議員のペインを尊敬し、頼りにしますが、
実は、スミスが後任になったのは、
ボーイスカウト団長としての庶民レベルでの人気が
絶大だったことのほか、
「御しやすそう」というのも大きな理由だったのです。
ペインはあるプロジェクトでの不正に与していて、
それを知ったスミスは失望し、田舎に帰ろうとします。

最初は体の大きな坊やのお守を押しつけられた、
くらいにしか思っていなかったスミスの秘書サンダースは、
スミスの高潔な人柄に次第に心惹かれ、困難は承知で
スミスがつくった法案が議会を通るようにと
協力を申し出ます。

そして、スミスは、自らの信念を通すため、
議会での24時間演説に挑戦!
さて、吉と出るか、凶と出るか?

ざっとこんな感じのお話でした。

スミス役は、のっぽで誠実そうなジェームズ・スチュアート、
サンダースが、キャプラ映画の常連でもある
美女ジーン・アーサーでした。
(上の粗筋だけ読むと、男性と勘違いしそうですが)
この物語は、社会派の古典傑作であると同時に、
ラブストーリーでもあったわけです。
田舎から出てきたスミスは、都会で出会った美女たちに
デレデレすることもありますが、
そんな姿を「バ〜カ」と、最初は冷やかに、
次第に嫉妬まじりに見つめる硬派の美女ジーン・アーサーが、
結局一番の「すてきさん」でした。

以前、議会事務局で働いていたことがあるのですが、
会を、場合によっては市を二分するような大問題で、
議員提案の議案を審議するために、会が深夜に及ぶことも
あったのですが、
その際、やっぱり「スミスはここにはいないかなあ」と、
ほんの少し期待してしまいました。
かといって、実際のところ長時間にわたる会議をカマされると、
やっぱりしんどいんですけどね。
映画はいつも高見の見物だからおもしろい…ということで。


ユリノキマリ |MAILHomePage