気ままな日記
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2008年04月19日(土) 墓を探す

 両親が墓を探しはじめた。
少し前までは、父方の祖父母が眠る岡山の墓に埋めてくれればいい、と言っていたのだが、70歳を超え、その時が差し迫ってくると、どうやらずっと独り身でありそうなわたしの行く末のことやら、法事のことなども考えて、近場に作っておいた方が、安心ということになったらしい。
最近では、住宅事情をそのまま反映して、2世帯の墓もあるそうだ。
 業者の主催する「墓地めぐりツアー」では、通夜の席で出す料理の試食もできるとのこと、目の付けどころがまた商魂たくましい。
 慶弔の席で主役は、せっかくの料理を口にできないもの。通夜の席ではもちろん、結婚披露宴の時も、緊張とお色直しの慌ただしさや、来賓の挨拶の間に食べるわけにもいかない、などということもあって、目の前に並べられた料理の数々に、口をつけないまま、次々と片付けられてしまったものだ。
 駅から歩いてすぐ、雨の日でもお参りできます、というマンション型の墓の広告も、今までは意識してこなかったので、全く目につかなかったが、最近では目にとまるようになった。
 それほど贅沢なものでなくていい、と思って見学に行っても、周りの墓石に引き比べて、あまりにもこじんまりしていると、墓とはいえ、というか墓だからこそ、なんだか侘しくなってしまうということもある。
 どこにどう落ち着くことになることやら。
「おまえも一度一緒に見に行こう」と先日お誘いを受けた。
本当は、生きているうちに住みたいマンションアパートの類に、いまだ未練がましく関心があるのは事実。しかし、人間の死亡率は100パーセント。笑って話せるうちに、買っておいたほうが良い、というのも確か。そこいらの名所旧跡ツアーよりも、おもしろいかも、と少し楽しみにはしている。


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