仮の姿は今週当番 いつもより一時間半早く起きる
当番は朝に表の掃除がある
街路樹は 今まさに落葉の時 今週は雨も降って 前の道路は枯葉の海
くりんくりん くりんくりん
レレレのおじさん掃く事延々
掃いた後から 枯葉の雨が間髪入れず降る
最初は腹も立つのだが そのうち行為に疑問を抱く自分が現れる
「こんなん何の為やねん」 「有機物やから放っといたらなくなるやん」
やがてそんな気持ちは失せて 今度は計画めいてくる
「明日は歩道をくりんくりんして」 「明後日は車道をくりんくりんだ」
毎日一時間半掃き続けても その計画は達成されない 落葉は全然容赦ない
当り前だ 街に植えられた樹木であれど 森羅万象の摂理は働いている
お坊さんはよく 境内をくりんくりんしている 諸行無常は身近な場所に こうして転がっているのだろう
延々と繰り返す
くりんくりん くりんくりん
週の中盤になって 苦行はある種の境地に至り 気がつくとくりんくりんのリズムに乗り 頭の中で歌っている
やっぱり歌うのか…
僕はそういう生き物なのだと すごく素直に思えてくる
くりんくりん くりんくりん
くりんくりん くりんくりん
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