囚はれのシネマ日記
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2月9日の夕方バスに乗つて北千住のシアター1010へ。 二夜連続で白石加代子の「百物語」が上演される。 2月9日は浅田次郎の「うらぼんえ」、阿刀田高の「干魚と漏電」、和田誠の「おさる日記」。 2月10日は夢枕獏の「首」と朱川湊人の「栞の恋」。 これらの原作を身振りを交へて朗読するのだけれど、むしろ一人芝居と言へるやうな作品に見事に仕上がつてゐた。 その一人芝居に変化をつけるものとして他に声の抑揚とライトあるのみ。 早稲田小劇場のころ演技に熱中するあまり包丁で額に疵を負つてしまつたといふ伝説のある女優さんはますます円熟したといふ印象だつた。 どこから来るのだらう、あのパッションは。 「うらぼんえ」は一時間以上もかかる大作。 短いけれど「おさる日記」もなかなかのものだつた。 タイトルはウェブの「さるさる日記」を連想させるけれど、最後にあっと言はせる正真正銘の「おさる日記」であることが分かる。 どの作品もしつとりとした佳作であるのは凄いことだと思ふ。 帰りは電車で。 東京拘置所のある小菅の駅を過ぎるとき、ちらりと堀江容疑者のことを思ふ。 このところ報道のヘリコプターの音もだいぶ鎮まつた感じだけれど。 「小菅日記」でも書いてベストセラーになればまたお金がワンサと入るでせうよ。
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