囚はれのシネマ日記
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2004年06月18日(金) 北ウィング

KLMオランダ航空成田発10:25アムステルダム着15:10。
(乗り継いでKLMオランダ航空アムステルダム発16:10マドリード着18:45)
それがわたしの乗る飛行機だ。
その2時間前の8:25が集合時間。
時間ぎりぎりにスーツケースを宅配業者のカウンターで受け取る。
成田空港・北ウィングの出発ロビーはまるで夏休みのやうな混雑だつた。
しかもわたしのスーツケースは手荷物検査にひつかかつた。
蚊取り線香のためのライターがひつかかつたのだ。
その場でスーツケースの鍵を開けて中身をひつくり返す。
ない、ない、ないぢやない、どこだつけ?
「このあたりですよ」とX線が透視した部分を空港の職員の女性が教へてくれる。
あつた。
さて元通りにスーツケースを閉めてふたたび鍵をかける。
この鍵を失くしたらロースト・バゲージよりも悲惨なことになるのだ。

手荷物検査を通りすぎるとスーツ姿のスラリと背の高い男性が近づいてきた。
「松原さんですね、H社の添乗員のSです、どうぞよろしくお願いします。さつそくですがパスポートを見せてください。」
えつ、この人が添乗員?
40代後半ぐらゐのとても冷静で落ち着いた印象の、なんだか大学の先生のやうな雰囲気の人だ。
そしてそこからはその人の言ふままにしてゐればすべてのことはスムーズに流れてゆくのだつた。
搭乗までは40分ほどあつたので両替をしカフェでアイスコーヒーを飲みながらしばし休憩する。
レートは昨日よりすこしよく1€=138・32円。
朝食もとらずにあわてて出てきたけれど搭乗してすぐに機内食が出るといふことだつた。

そのときはまだKMLオランダ航空の窓際の席がいかに忍耐を強いられるものか想像もしてゐなかつた。
想像がついてゐたならアイス・コーヒーなど飲みはしなかつたのに。


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