海を進む
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ビルからビルまで、3分ほどの道のりを一緒に歩いた。 私が辞めたいと言ったことをすでに知っているだろうと思った。 それでも、「じつは・・・」って私から話したほうがいいのかな、ともちょっと思った。 私が何か言い出すのを待ってるのか、自分から言ってもいいのかどうかと思っているのか、 沈黙が長くて耐えられなくなったので、私は「おとといDさんの夢を見たんです。 私の実家に来て料理してる夢。」などと言ってみる。やばい、正直に言い過ぎた。 好きだから夢に出てきちゃいましたみたいな内容の夢だ。と思ったけど仕方ない。 それについての義務的なやりとりが終わったあと、「良からぬ噂を聞いたんだけど」 と、ついに来た。自分がなんて答えたか覚えてないけど、まあ、3分ほどの道のりなので そのあたりでサヨナラ。私は仕事に戻った。 風がさわやかで、傾きかけた太陽が眩しかった土曜日の午後の出来事。 このこともいつか忘れるのかなって思ったらとても悲しくなったので記録しました。
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