海を進む
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2005年04月07日(木) 花の季節に

ここ何日か、行きも帰りも電車の中で座れたらずっと眠っている。
今日の帰りも終電に乗り、発車する前から眠っていた。
途中で何度か目が覚めたけれど、結局降りる駅を乗り過ごして終点まで乗る。
と言っても、一つ先なだけなので、折り返しの電車がとっくに終了してても
歩いて帰れる距離。
50分ほども眠り続けた後なので、ぼーっとしながらお茶などを買い、
コンビニで通販の化粧品の代金を支払い(思い出したときに払わないといつまでも払わない)、
ぼーっと家まで歩く。
もう2時だよ。こんな時間にこんな人気のないところ一人で歩くなんて。
私の荷物、ひったくるなら今だな。
と思っていると、急に花の匂いが。次の瞬間、道の脇の駐輪場に
たくさんのこでまりの花が満開になっているのに気付いた。

そういえば仕事が終わって携帯を見たとき、母からのメールが来ていた。
弟の写真が添付されていた。今日大学の入学式だったとのこと。知らなかった。
スーツを着た弟。立派に大きくなったなあ、と思った。
母もそういう感動を私に送りたかったんだろう。
もちろん母の今日の気持ちは、大きくなったなあ、なんて単純なものじゃないだろうけど。
自宅から通える大学を選んだ弟は、実は家族のことも考慮に入れて選んだのだろうか。
何も言っていないけれど、もしかしたら自分が家を出ることが精神的にも物理的にも
家族の負担になることを考えたのかもしれない。
弟には何にも縛られずに夢を追ってほしいと思うけれど、
自宅から通える国立大学に合格したと聞いたとき、私だって実はほっとした。
一人暮らしをするよりは両親の経済的な負担もずっと少ない。
それに、若い男である弟が家にいてくれたら、安心だし、何かと助かる。
祖父母も、弟が家を出てしまって寂しい思いをすることもない。
弟がそういうことを考えて選択をしたのなら、それは私にも責任があるな…。
一番最初に家を出たのは私で、妹は大学を卒業したら実家に戻ったけれど、
私は戻らなかった。
そういうのを弟はずっと見てきたんだ。そういえば4年ぐらい前に帰省したとき
「二人がいなくなって、本当にこの家静かになっちゃったよ。」
って弟が言ってたな。
一人暮らしが寂しい寂しいって嘆くなんて、バカだった。
自分で選んだことじゃないか。
出て行くほうよりも、出て行かれるほうがずっと寂しかっただろう。
姉二人がいなくなった家が静かになっちゃったと感じていた中学3年生の
弟のことをこれ以上考えると涙が出そうになるので今日はやめよう。
また4時を過ぎてしまった。


きなこ |MAILBBS