木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年05月28日(火) 「ツバメの歌」

レオ・ポリティ・文とえ 

石井 桃子・訳  岩波書店(岩波子どもの本)
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娘とよく幼稚園の行き帰りや買い物の途中で、

ツバメの巣をチェックします。

すると、最初は親鳥しかいなかったのが、

そのうち、ツバメの赤ちゃんが生まれて、

にぎやかにジュビジュビ言いながら、

親鳥の帰りを待っているかわいい姿を見ることが出来ます。


家にいるときには、窓から、

親ツバメ達が忙しく行ったりきたりして飛んで行く姿をながめられます。

去年の6月のはじめの土曜日に、ベランダで洗濯物を干していましたら、

前の電線に、子ツバメたちが5羽ほどならんで、

飛行訓練をしているのに、出くわしました。

子ツバメ達はまるで井戸端会議でもするように、電線にとまって、

にぎやかにジュジュジュジュジュ〜っとおしゃべりをしながら、

親鳥をまっています。

そして、親鳥が帰ってくると、1mほど舞い上がりながら、

空中でエサを受け取るのです。

その様子が、あんまりかわいいので、

その日はずっと、娘とパパと3人で、

ベランダから子ツバメたちの飛行訓練をながめて過ごしました。



この本に出てくるジュアン少年も、教会にやってくるツバメたちのことを

とても楽しみに待っています。

(そうそう、この春にツバメがやってきたことがわかったとき、

私たちも、とても嬉しかった♪)

そして、ジュアンがジュリアンおじいさんと一緒に、

子ツバメの飛行練習をするところをじっと見ているシーンでは、

思わず、去年のその出来事を思い返しました。

娘に「ツバメさんたちが去年、飛ぶ練習をしていたの覚えてる?」と

聞いてみましたら、ちゃんと覚えていてくれたので、嬉しくなりました。

(今年もあの前の電線で、飛行訓練するかしらん・・・♪)


娘はようやく、ツバメさんがある春の朝、日本にやってきて、

夏の終わりのある日、また遠くへ旅立つことがわかってきたようです。

今年、ツバメさんたちが暖かい国へと旅立つとき、

ジュアンとジュリアンおじいさんのように

娘と見送れたらいいなぁ・・・と思うのでした。



なお、この本には、もう1話『ロバの旅』

(アン・ノーラン・クラーク・文 レオ・ポリティ・え)

が、おさめられています。

1冊で2つお話が楽しめます。(*^^*)

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