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2003年10月13日(月) マッチスティック・メン

これから観るつもりの人は以下読まない方がいいです。予備知識がないほど楽しめる。できれば予告編も、テレビCMすらもシャットアウトした上で鑑賞に臨まれることをおすすめします。(今更無理かそれは)


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えーとまず不満だったところから率直に言ってしまうと、ラスト(というか本当のオチ)がちょっと気にくわなかったです。なんか後味があまり良くないというか、私は甘チャンなので最後にニヤリとできてあー楽しかった!とハッピーに終われる詐欺モノが好きなんだけど、これはそういう感じとは少々違う…、…ってそれは単に私が個人的にニコラス・ケイジの味方だからかしら。まあそう言われればそうかもしれませんが。いや、誰がなんと言おうと好きですよニコラス!
それと、途中から筋書きが読めてしまうのね。おそらく予告でさんざん“騙される騙される”と刷り込まれていたために最初からそういう構えで観てしまった所為だと思うんだけど、何も知らなければもっとキレイに意表を突かれたのではないかと。その辺が残念だったなあと。

けれども!しかし! この映画にはこれらの気に入らない点を相殺して余るだけの面白さがあったことを認めなければなりません。何だかんだ言いつつ楽しめた。先が読める展開とはいえ、例えばこないだの「閉ざされた森」なんかに比べたらケタ違いにしっかりした脚本だし、それになんと言っても、俳優陣の演技が完璧なのね。特にニコラス・ケイジの潔癖症ぶりがもう最高だった。言葉に詰まった時の「あーーーー…あーーーー…」とか、ラマーズ法かと思うような「ヒッ!ヒッ!」とか、あとはアレだね、「イッチ、ニー、サン!」。「ウインドトーカーズ」の時よりも断然きちんと日本語に聞こえました(笑)。
ニコラス・ケイジって、銃持って走ってるようなアクション系もいいんだけど、こういうちょっと変わった役とか情けないキャラとかで真価を発揮すると思うなあ。存在感が違う。あー「アダプテーション」を見逃してしまったことが悔やまれます。さっさと観に行っとけばよかったー。

あと観たいと思いつつ見逃してしまったといえば「コンフェッション」なんですけど、こっちもさっさと観ておけばよかったと後悔しました。いや、サム・ロックウェルも良かったのよ! いかにもペテン師っぽい軽佻浮薄ぶりが絶妙。今まで全然意識したことなかったけどなかなかいいじゃんこの人! 「グリーンマイル」に出てたって?「チャーリーズエンジェル」にも出てたって?えぇー憶えてないよー。
そして娘役のアリソン・ローマンちゃんもまた文句ナシの演技でございました。っていうかこの子、いや彼女、実は24歳ってほんとですか!もうびっくりですよ!この事実が何より一番詐欺なんじゃ…(笑)。




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マッチスティック・メン 【MATCHSTICK MEN】 

2003年 アメリカ / 日本公開 2003年
監督:リドリー・スコット
出演:ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、
アリソン・ローマン
(劇場鑑賞)


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