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2002年10月10日(木) 阿弥陀堂だより

くうぅ。やっぱり。やっぱり北林谷栄さんに泣かされてしまった。予告編見た時からこれは絶対私の琴線に触れるであろうと予測してはいたんだけども。
内容がどうかということはひとまず置いといて、私はこういう高齢の役者さんに滅法弱いんですよ。さしずめ祖父母コンプレックスってところかなあ。悲恋や子供や動物モノで泣くことはまずないんだけど、おじいちゃんおばあちゃんが出てきちゃうととたんに涙腺が緩む。ショーシャンクだのアイ・アム・サムだの世に言う感動作にはまるで冷淡でゴーストやアルマゲドンに至ってはケッ!とか思いながらせせら笑って見てるせに(最悪)、例えば笠智衆さんの顔とか思い浮かべただけで、もう胸がいっぱいになっちゃうわけです。いやマジで。変かなあ。ほんと、これで北林さんに加えて笠智衆さんでも出てたら(ありえないけど)号泣だったよ私きっと。…やばい。考えたらまた泣きそう。

映画としても良かったと思います。みんな控えめで、悪い人はいなくて、自然は綺麗だし、観客を裏切らないストーリー、たまにはいいなあこういうの。信州の美しい四季を背景に描かれる様々な命のかたち。特に田村高廣が演じてた恩師の「生き方」(と、あえて言わせてもらうが)は見事という他ないです。でも何と言っても、最も素晴らしかったのはやっぱり北林さん扮するおうめ婆さんだね! 時に笑わされ時に泣かされました。あの座布団投げはかわいかったなあ。なんだか久々に死んだおばあちゃんのことを思い出してしまった。…ああまた泣きそう。うぅ、…と、とりあえず公式サイトは→こちら

途中、おうめ婆さんの言葉として本来の意味での「阿弥陀堂だより」に出てきた文章は、シンプルながら非常に印象深いものだったような気がします。原作を読んでみたい気分。

それにしても映画観て涙ぐむなんて何年ぶりだろうなあ。ちょっと不覚。すいてる時間帯に一人で見に行って良かったです(笑)。



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阿弥陀堂だより 

2002年 日本
監督:小泉堯史
原作:南木佳士『阿弥陀堂だより』
出演:寺尾聰、樋口可南子、
田村高廣、北林谷栄
(劇場鑑賞)


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