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以下、ほぼ私信。
昨日の本、ことさらに動機の薄さが気になったのは、 彼の病理…というものに物凄く引っ掛かった、 というのがたぶん一番の理由なんだろうと思います。 過去、リアルでいろいろ見てしまっているので…。
有り体に言えば、いままで私も「動機」をそんなに気にした事はありません。 というか、動機が気になるほど読み込めない、というのが事実だし。 記憶力の欠如だか、理解能力の欠如だかで、 伏線という伏線を、忘れる…または気付かずに読み過す… というくり返しで、動機にしてもネタにしても 書いてあっても素通りだったりするわけです。 (だから半年くらい経って再読しても、初めてと同じくらい新鮮)
だから、特にミステリ系の分野とおぼしきで これだけの長さの小説で、 一度通読しただけで起こった事の前後が気になるほど覚えている… というのは私にとっては前代未聞なんです。 書き方が巧いのか何なのか判りません。 「動機が薄い」というのが女史の特徴であるとすれば、 凄く熱いのに判りやすい書き方をする、というのも特徴なのかもしれません。 なにせ昨日の感想は、過去の読書感想のどれよりも長く具体的で、 それでもなお、まだこれだけ書くことができる… という異常事態なんですから。
「照柿」がどっちへ転ぶかがカギですね。 今度も気になれば、女史の作風は動機面だけ合わないのかもしれません。 気にならなかったら、あの病理に引っ掛かっただけ…という事でしょう。
ちなみに昨日書き忘れましたが、 加納さんは突出して変でした。 他の人が全部刑事で、加納さんだけ違うからかもしれませんが、 それでも変でした。 異様に浮いてましたよ(笑) あのふたりの組合せは、ネタにし放題…という感じで笑えます。
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