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2004年09月02日(木) ほぼ私信

以下、ほぼ私信。

昨日の本、ことさらに動機の薄さが気になったのは、
彼の病理…というものに物凄く引っ掛かった、
というのがたぶん一番の理由なんだろうと思います。
過去、リアルでいろいろ見てしまっているので…。


有り体に言えば、いままで私も「動機」をそんなに気にした事はありません。
というか、動機が気になるほど読み込めない、というのが事実だし。
記憶力の欠如だか、理解能力の欠如だかで、
伏線という伏線を、忘れる…または気付かずに読み過す…
というくり返しで、動機にしてもネタにしても
書いてあっても素通りだったりするわけです。
(だから半年くらい経って再読しても、初めてと同じくらい新鮮)

だから、特にミステリ系の分野とおぼしきで
これだけの長さの小説で、
一度通読しただけで起こった事の前後が気になるほど覚えている…
というのは私にとっては前代未聞なんです。
書き方が巧いのか何なのか判りません。
「動機が薄い」というのが女史の特徴であるとすれば、
凄く熱いのに判りやすい書き方をする、というのも特徴なのかもしれません。
なにせ昨日の感想は、過去の読書感想のどれよりも長く具体的で、
それでもなお、まだこれだけ書くことができる…
という異常事態なんですから。

「照柿」がどっちへ転ぶかがカギですね。
今度も気になれば、女史の作風は動機面だけ合わないのかもしれません。
気にならなかったら、あの病理に引っ掛かっただけ…という事でしょう。


ちなみに昨日書き忘れましたが、
加納さんは突出してでした。
他の人が全部刑事で、加納さんだけ違うからかもしれませんが、
それでもでした。
異様に浮いてましたよ(笑)
あのふたりの組合せは、ネタにし放題…という感じで笑えます。


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