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昨日読了の本
・竹内 真「風に桜の舞う道で」中央公論新社
「カレーライフ」の作家、再び。
この間、この人は挫折を書かないと書きましたが、やはり本当のようで。 今回のは事件すら起こりません。 いや、別にミステリーとかそういう意味じゃないんです。 ミステリーじゃなくても普通小説って何かしら事件が起こるもんじゃない。 それが物凄く希薄。
とことん青春物語。 忘れていたあの頃を思い出させてくれるような、 あの頃はこんなに楽しそうじゃなかったぞ…と羨ましくなるような、 そんな青春の物語。
読んでいてふと恩田陸を思い出した。 「ネバーランド」とか「黒と茶の幻想」とか。 足して二で割って何かを付け加えて、少し薄めたような感じ。
人間模様を描くのがうまいんでしょうねぇ。 そして、同じ鍋から飛び出した具材達…というところが、 ちょうど「カレーライフ」とは逆。 その辺やっぱり、竹内なんだなぁ…とつくづく思った次第。
内容とは関係無いですが、この人、登場人物をカタカナで書くんですよ。 リュータとかヨージとか。 漢字だと割と記号として認識しちゃう傾向がある私にとっては、 これ、けっこう好きでしたね。 人の名前って普段は音で認識するものだから、 カタカナだとそれに近くなるのかもしれません。
竹内真は図書館にもう一冊ありました。 今度あったらそれも借りてこようと思います。
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さて、作業が入ったんで、今日から暫しそちらに力を注ぐ予定です。 新規でデザインを考える…というのは久しぶりなんで、何とか頑張りたいですね。
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それにしても、いろいろと目処が立たないのが難儀です。 我が儘だってのも判ってるんですけどねぇ。 足がないのも痛いですね。
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現実はなかなか厳しいです。 挙げ句世の中の隅っこに居てる人間というのはな。 何に付け、異端というものは求められない…というのが現実。
いったい、どれだけ揃えればOKなんだよ! というのが、正直な感想です。
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