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2003年10月14日(火) どのくらい箝口令が敷かれてるんだろう?

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昨日の映画案内欄 「陰陽師II 日本語字幕付き」
についてつらつら考えてました。

聴覚障害者用の字幕って、普通の字幕と違うんですよ。
普通の字幕はセリフを画面の下だか横だかに書いておけば良いんですが、
聴覚障害者の方はそれだと誰が喋っているセリフだかわからないので、
字幕はそれぞれの役者さんのそばに書かれることになります。

効果音も同様で、通常は英語だって別の部屋で電話が鳴ってるのはわかります。
でも聴覚障害者の方にはそれがわかりません。
ので、隣の部屋で電話が鳴った…という解説をいれないとならないわけです。

というわけで、聴覚障害者用の字幕作業というのは、物凄く時間がかかるんだそうなのです。
昔見学した聴障センターでは、半年前のドラマの字幕作業をしてました。
字幕がついて、そのテープが貸し出しできるようになるのは、
ドラマ放送の1年後…とか聞いてたんですよね。

ここで最初にもどって、陰陽師IIの日本語字幕が本当に聴覚障害者用だった場合、
公開からまだそんなに経っていない時点で、結構作業早いんだなぁ…ということ。
まぁ、元が日本語ですから、翻訳の手間はいらないわけで、
制作途中からでも並行作業すればなんとかなるのかなぁ…とか思ってみたりするのですが。


が、ここでさらなる疑問が発生。

来月公開のマトリックス三作目、あれ全世界同時公開なんですよね。
11月5日だったかなぁ、普通は土曜日が初日な日本でも異例の水曜日、
それもアメリカ時間に合わせて夜だか深夜だかからの公開開始。

で、謎がひとつ。
同時公開のって、字幕はついてるんだろうか?

何故に異例の同時公開などするのかといえば、
それは秘密厳守の為…だと聞いた記憶があります。
アメリカで公開後他の国で公開だとネタバレちゃうから…と。
昨今は海賊版もえらい勢いで出るから、それを阻止…という意味合いもあったかと。

そこまで神経使うんだったら、字幕作成のためのテープをあらかじめ…
なんて有り得ないと思ってしまう。
いや、当然あるんだろうけれど、でもそりゃ変だろう?って思ってしまうんだよね。

いや、字幕はまだ良い(良いのか)。
もっと謎なのは吹き替え版だよ。

字幕は字幕作家ひとりに箝口令しけば良いけど(そんな単純ではなくても取り敢えず)、
吹き替えはそんな規模ではあるまい。
作業の時間というのもある。
そもそもいったいどういう時間割になるんだ?

頭の中には、字幕制作スタッフ、吹き替え版制作の声優さんとスタッフ、
それら全てを、作業開始から一所にカンヅメ、全世界一斉公開の日まで
完全監禁…なんて図がグルグルしてたりして。


という訳で、大々的な世界同時公開、異例の初日曜日変え!
そんなセンセーショナルな広告を片目に見つつ、
なんーとなく欺瞞みたいなものを感じている今日この頃だったのでした。



ちなみに本日新聞休刊日のため、陰陽師IIが今日も字幕付きなのかは不明。
でも、何かちゃんと意味があって字幕付きなのだったら、
1日だけやっても意味半減だと思うんだけどなぁ…。

***

う〜む
原因不明也、原因不明也。
何でも取り替えれば良いというものでもあるまいに…。


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