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2003年10月08日(水) 「子どもの王様」

人に意見を求めるとき、何に対して何をどう言って欲しいのかは、
多分自分の中では明確なんだと思う。
だから、それと違う意見を言われると大概腹が立つらしい。

意見を言うのは良いのか悪いのか…
意見を求めるのは良いのか悪いのか…
難しいな。

***

ものごと簡単にはいかないようで。
この間はたまたまタイミングが良かったからといって、
今回もタイミングが良いとはかぎらない。

それにしても、深夜まで… というのはいささかなぁ…。
却下だな。

***

本日読了の本

・殊能将之「子どもの王様」講談社

 新聞でちょっと気になって借りてきて見たら、
 講談社ミステリーランドの1冊だった。
 講談社が出し始めているミステリーの児童書シリーズ、らしい。

 まぁこれがまたえらい執筆陣が豪華で、でもこの人がどんなのを書くんだ?
 みたいな人も居たりして、結構これでう〜むな感じなのだが。

 で、殊能将之は過去2冊くらい読んでて、だから期待して読み始めた。

 最初は天沢退二郎の「光車よ、まわれ!」みたいな雰囲気で、
 ちょっとどきどきしてはらはらした話だと思って読んでたんだ。
 それなのに、気がついたら途中から話がどうもきな臭い。
 妙に現実的で、変にリアルっぽくて、大人のミステリーならこんな展開でも
 良いんだろうけれど、ちょっと背伸びした小学生でも…というのなら、
 イマイチ勘弁してほしいよなぁ…といった感じ。

 今どきの子供って、こういうミステリーを読むんだろうか?
 昔江戸川乱歩とかに夢中になったような子供が読むんだろうか?
 
 全体に描写がやけにしつこいのに話を要約すると一握り…
 になっちゃうのは、いつもは長編を書く人だからかな?
 確かに長編にするならこのくらいの書き込みがあっても良いけどなぁ…。

 という訳で、ちょっと辛口な感想となってしまいましたとさ。
 子供向けのミステリーって気負って書くと難しいのかな…。

 ちなみに予定されている執筆陣は以下。(ね、豪華でしょ?)

  我孫子武丸、綾辻行人、有栖川有栖、井上雅彦、井上夢人、
  歌野晶午、太田忠司、★小野不由美、恩田陸、笠井潔、菊池秀行、
  京極夏彦、倉知淳、篠田真由美、★島田荘司、★殊能将之、
  高田崇史、竹本健治、田中芳樹、二階堂黎人、西澤保彦、
  法月綸太郎、はやみねかおる、麻耶雄嵩、森博嗣、山口雅也
   ★:第一回配本


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