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それにしても毎日良く降る。
申し合わせた様に同じような時間になるとやってくる雨雲。 その真っ黒な雲が、あれよあれよという間にいまだ真夏の太陽を覆い隠していく。
そして突然光る閃光と雷鳴。 遠く離れた台風が、瞬間移動して来たかと思うような風と雨。 空と地面の間を、水滴の斜線がきっちりと埋めて、風景が霞んでいく。 斜線の終りは地面に叩きつけられ、飛沫がなお一層の幕を作る。
バシッ!
今日もどこかに落ちたな…。
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あちこち巡り巡っていると、数年前に見た名前を見つけた。 そうかぁ、まだ活動しておられたのか。
ジャンル違いのそれはまだそこにあって、 それを横目で眺めながら、不思議な感慨に浸ってみた。
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