|
久々に掲示板の壁紙取り替えてみました。 葡萄とトンボって、合うのかどうか謎です。
***
昨日読了の本
・北村薫「朝霧」東京創元社
円紫さんと私シリーズ第5弾にして最終である。
ここに至って、ミステリーというより主人公の成長物語的要素が 強くなっているのが、ちょっと残念。 「六の宮の姫君」が一大巨編だっただけに、また戻った日常の小さな謎と 人間の機微的中編が、やや弱く感じるのかもしれない。
「本当に良いものは太陽の方を向いている」というセリフが心を打つ。
+++
さて、この円紫さんと私シリーズだが、東京創元社のハードカバー、 そして創元推理文庫共に表紙が同じイラストで、これがなかなか印象的である。 多分主人公の《私》であろう女の子が、常に同じポーズで佇んでいるだけの イラストなのだが、髪型が微妙に違って、毎回季節感の有る服装をしている。 完全に同じポーズなので、並べてみると興味深い。 シリーズモノの表紙イラストも色々あるだろうけれど、 こういうのはちょっと珍しいんじゃないかと思う。
+++
円紫さんと私シリーズは、日常の何気ない謎解きが魅力だと思っていたけれど、 終ってみれば「六の宮の姫君」が一番性に合って面白かった様に思う。 これで、「スキップ」と「ターン」が楽しみになった。
***
最近ここもすっかり読書日記的様相が濃くなってしまったが、 それ以外の記事は、あまり日記らしくない。 今日は○○をしました…という様な記述ではなく、文字通りその辺りで 考えた事をつらつらと書き並べているのと、ほとんど意味不明の私信の 山なので、尚更日記にはならない。
この何が何やらの日記を読んで、日常がある程度透けて見えるよ… と言ってくれた人が居た。実はかなりびっくりである。 公開している日記だから、本当はあからさまな私信でも、内容によっては 完全に対象をぼかして書いてある場合が結構ある。 かなり回りくどい比喩を使っている場合もある。 そこから、日常が透けて見えるのだとしたら、それはかなりな読解力だと思う。
他人様の日記というのも、解りやすいのとそうでないのとある。
が、往々にして日常の出来事をそのまま綴った日記は、その具体性故に、 書かれない部分の解らなさ…というのは、かなり大きい。
逆に、意味不明の暗号みたいな日記の方が、毎回読んでいると その人の本音…というか、心の揺れというか、そういうモノが浮き上がって 見えて、日常は全然見えないけれど、心の変化は結構判る…みたいなのがある。
実は自分の日記もかなり解らない様な記述が多いのだが、 半年前の日記でも、読み返すとその時の感情の起伏までまざまざと蘇ってくるのだ。 ほとんど暗号のように、対象や表現をぼかして書いてあるのに、 読み返すと完全に忘れ去っていた事も思い出して「あちゃ…」とか思う。
こうやってみると、この日記というヤツも、結構赤裸々なのかもしれないと、 ちょっと茫然としてしまった。
+++
多分今日のこの日記を一年後に読み返したら、これを書くきっかけになった 事柄についても、きっと思い出すに違いない。 そう考えた時、日記って、実はキーワードの羅列なのかも…と思った。
記憶の扉を開く鍵… その為の日記なのかも…。
***
身内者が睡眠障害を起こしている。 要するに、夜、寝付きが悪い。
とりあえず医者に行くと、日光に当らないのがマズいと言われる。 朝から起きてる…と言うと、ずっと部屋の中に居たのでは駄目なのだと。 日光に当らないと、起きてても身体はきちんとしたリズムが作れないのだそうな。
んではどれくらい日光に…と聞いたら、午前2時間午後2時間くらいは 当らんとならんのだと…。 それは、かなり大変そうである。
しかし、生物ってのはやっぱりつくづくお日様が必要なんだねぇ。 でも、下手に日光浴なんかしてると紫外線が怖いし…。 生きにくい世の中になってるよなぁ…。
|