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まさに今更なのだが、人の多面性に気付いて茫然とする時がある。 そんな事はわかりきっているのに、ずっと見てきた…と思っていたのと 全然別の一面を見つけてしまうと、いったい今まで見ていたのは何だったんだと思ってしまう。 それは別に何だったも何も無く、それも一面でありこれもまた一面なのに過ぎないのだが。 しかし、如何に自分がそれしか見ていなかったか…、見ようとしなかったか、 という事を実感させられてうろたえる。
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まぁ、自分だって他人には見せない部分、相手によって見せ方を変えている部分は沢山あるわけで、 この方向性ごった煮のサイトで何か新たなものが出て来る度に、きっと唖然としている人は 居るはずで、だからまぁ人の事は言えないのだが、それでもちょっと複雑だったりする訳だ。
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そしてこれまた今更ながら、本は自分で探そうと思った。 アンテナはいつも張っておかないといけないけれど、直接お薦めされたら乗ってみても良いけれど、 基本的には自分で探さねばね。自分の直観を信じて。
周りが本の山だと、自分で探す…という事をしなくなる、そして某所でお薦め本 だったのを本屋で立ち読みしてみたら、見事に全然合わなかった…という事、 そんなこんなで改めて思った…のかも。
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本日読了の本
・殊能将之「ハサミ男」講談社文庫
発売当初、巷で非常に話題になっていたミステリである。 今回無事文庫化なったので読んでみた。
さて、読み終えて、感想を書きたいところなのだが、これが書けない。 どう書いてもネタバレてしまいそうで困る。 とりあえず書ける事と言ったら、面白かった、意表を突かれた、再読しないと何が何やら…、 という事くらいだろうか…。 ネタ的に、ちょっとなぁ…と思うところもあるのだが、最後まで読んでいくと 納得しても良いか…という気にもなる。 ある意味で、書き方が上手いんだろうな…と思う。マネのできるものでは無い。
余談だが、某医薬品の名前がサラッと出ていたのには、何だかなぁ…と思った。 あーゆーものは、一般には知らしめない方が良いと思う、それだけだが。
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